あらすじ
ギャラリストの和楽は、仕事先で強烈に引きつけられる一連の絵に出逢う。作者の情報を得られないまま焦がれること二ヵ月、邂逅の瞬間は突然訪れた。彼――足往群は配送の仕事のかたわら、誰に見せるあてもない絵を描き続けていた。群を手元に引き取って自由に描かせ、才能を世に広める手助けがしたいと願う和楽だが、不審がられ受け入れてもらえない。そんな群に和楽は、対価を払ってみるかと取引を持ちかけ……? 「ひつじの鍵」スピンオフ!!
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読んで良かった
ひつじの鍵のスピンオフだとレビューにあり、そちらが未読だったのと、『long hello』にも載っていなかったので、気になりながらもそのまま読まずにいました。が、読んで良かった。『ひつじ〜』より好き。年の差とか色々気になり素直になれないのはよくあるパターンながら、本当に心から幸せを願いたい二人でした。和楽さんの手腕も相俟って、群はすごく有名になるのかな~、すれ違いも起きるかな~、と、二人の後日談も熱望です。その時は、羊と一色さんも登場してほしい。習作何番になっているのでしょう。。
Posted by ブクログ
画家(年下)×ギャラリスト(年上)。ギャラリストの受けが攻めの描いた絵に惹かれ、才能を広める手助けをするうちに「親密」になっていく話。
信頼関係を深めていくふたりのしっとりとした雰囲気がよかった!終盤の転がるような展開がとてもすきで、ギュッとくる切なさにはらはらしながら彼らを見守ってました。
十も若い男に組み敷かれて悔しいけど悦びも感じてるって描写、めっちゃヘキに刺さる…これぞ年下攻めのよさ…!
絵画に関する知識や魅力が散りばめられていて作品をググりながら読んでた。美術館いきたくなりました!
Posted by ブクログ
ここの他の方の感想見て、これがスピンオフだと知った。あわてて、元?の「ひつじの鍵」を注文した。B⚫︎⚫︎k オフありがとー!本屋にないものの入手にはお世話になってます。
といっても、2019年発行なのでまだ本屋にもあったかな?
キュレーター?画商?の和楽がとある高校で見つけた、卒業生の作品。取り憑かれるように作者を探してみつけた。足往郡という青年。
彼は体の弱い母と弟たちのために美大に進まず、配送の仕事をしつつ趣味で絵を描いていた。
和楽は彼に画材やら住む場所やらを与え、描いた絵を売り、画家として育てて行く。
1階がギャラリー,2階は和楽のオフィス、3階に群のアトリエと住処。まさしく、囲う。
群の作品制作の為、いろんなものを見せようと連れ出す。美術館やその他。群はいろんなものを吸収して行く。それも嬉しい。
だんだんそれらの感情が、画商と作家とは違うモノになっていく。
が、和楽はセフレもどきは作っても特定の相手は作らない。群に手を出すなんてもってのほかと考えていた。
でも、群の方は・・・・
時々、ヤバいフラグがたって読んでても「やめてー」ってなるけど、群が「あ,やばいフラグたった」なんていうから,フラグへし折られるww
よかったーほっとしたー。
あと、攻め受けがずっと逆に思ってたわ。
だって、群めっちゃかわいいんやもんー
Posted by ブクログ
「ひつじの鍵」にでてくる和楽のお話。
羊に振られ、自分を上手くだせない和楽が、
色々ありながらも好きな人に出会えてよかった。
群の前ではありのままでいれたらいいな。
群にも羊…
どこか似てる、惹かれる部分があるんだろうな。
一穂ミチ先生は、読みやすくて次々に読み進めたく
なるから、あっという間に読めてしまう。
また、違う作品も読んでみよう。
Posted by ブクログ
ギャラリーで働く和楽と、類稀な才能を持つ画家(新人)群のお話。
安定の一穂先生……。
こうなんというか、感動を抑えきれずに泣いてしまうとかそういう感じのお話ではないけれど、静かに切なくて温かいお話だったと思う。
群っていう漢字に、羊入ってるのに気づいたときまじで震えた。「羊の鍵」の羊に失恋してるのを思い出して和楽〜〜(´;ω;`)ってなった……。
幸せをつかめてよかったよ、和楽……。
面白かった
ひつじの鍵のスピンオフ。
羊に振られた和楽が気になっていたので、楽しみの中読ませていただきました。
和楽を通して、ギャラリストというあまり馴染みのない仕事内容を知る事も出来たし、群と出会い、和楽と2人のストーリーもなかなか面白いと思いました。
ただ、イチャ×2シーンが色っぽく感じなかったのが、ちょっぴり残念でした。