あらすじ
第一層と第四層を結ぶゴンドラの設置。それにより探索者の利便性は格段に上がる「はず」だった。
だが、設置工事は困難を極める。
頼れる仲間に背を預け、その場を切り抜ければ明日がある探索と異なり、工事では一般人の施工者と現場を長期間護り続けなければならない。一方、迷宮に潜む生物たちも、侵略者の行動を見過ごすことはなかった。
手を携え、総力を挙げて探索者に牙を剥く怪物たち。迎え撃ち、その命を絶つ探索者も、ひとり、またひとりと怪物と同じ運命を辿ってゆく。
別れ。その二文字を直視しながら、探索者は進み続ける。先にあるのは安らかな眠りか、それとも……。
迷宮街が舞台の群像劇、堂々完結。
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
Web版同人版に続いて読むのは3度目だがやはり面白かった
今回の同人版との違いは終盤のブロジェクトXの大幅加筆
独善的な主人公がウィザードリィで冒険して自分探しする青春ものという主題に対して
見当違う要素なので小説としての完成度は低下しているが
作者は作家として小説を書いているのでないのかもしれない
この作品の面白いところは
現代現実世界にファンタジーとしてでなくゲーム世界をくっつけているところで
迷宮街はローファンタジーとしてみるならあまりに無理がありすぎる設定だが
和風ウィザードリィ』という原題からすればそこはあえて
娯楽作品としてライトノベル的というより
『モーニング』あたりの青年マンガ的なそれで描くという
志向自体が作者の個性であり本作の面白み
書いているうちに「誰にでも尊敬すべきところはある」という
現場プロフェッショナル賛美主義という信じたい幻想へぶれて
ちぐはぐになったのは面白いけれど
群像劇として書くほど当初の主人公視点を分けていた面白さが減って
作品には残念だった
しかし何よりこの作品がISBNコードを獲得したという点で大いに意義はある
作家として次回作を書くのかはわからないが次の作品も見てみたい
Posted by ブクログ
感無量!!なのにまだこの世界に浸ってたいとゆーか。ありきたりな言葉で申し訳ないけど、すごく面白かった。人生の侘び寂びとか酸い甘いとかごった煮にした群像劇です。…初志貫徹で真壁さん押しですよ?
Posted by ブクログ
取りあえず終わった…なんか良い意味で終わりが見えないな…なんかこう言うEDは好きだなぁ…何かに踏ん切りつけて次に進む…残る人もいっぱいいる…色んな人がいっぱい居る…なんか人生だよなぁ…これ…。
Posted by ブクログ
読み終わったが、結局、最後まで、防弾チョッキ、あるいは、ケプラーを使った防具を使っていなかった。最後になって、自衛隊が銃を使い出したが、初めから使えば楽になるし、それが、だめならば、せめて、弓でも使えば、違うと思うがそれを使わないところがおかしい。更に、未成年者が、あるいは、20代そこそこの若い人が、死亡率30%の場所に入れるわけがない。許可されるわけなく、おかしい。初めのあらすじの状況が奇抜で面白いが、作者の設定、あるいは、話の進め方が無理があって、理屈に合わなくて、リアリティというよりは、荒唐無稽という言葉が正しい。荒唐無稽の前提を現実的な話にする作者の能力が足りない気がします。