あらすじ
それは迷宮内部の写真から起こした商品スケッチだった。探索者なら一度は目にしたことがある、第一層濃霧地帯の奥にある縦穴のものだ。
その図には後藤が売りたい商品が描かれていた。天井に滑車が据え付けられ、鎖が吊るすのはゴンドラだ。
後藤のアイディアは画期的なものだった。リスクを減らし第四層まで一瞬で移動できる。迷宮内部でのみ産出される不思議な石が金属の強度を高めることも判明し、探索の効率は向上するように思われたが……。
生まれる希望と、同じだけの絶望。迷宮街での生活は、ゆっくり何かを蝕み、静かに壊してゆく。
好評の書き下ろし短編も収録した群像劇、第三弾。
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
探索者の間の人間関係を描きながら、あるいは、亡くなった人間を追憶しながら、物語が進んでいるが、装備は、なぜ、もっと防弾チョッキの様なものを使わないのか、あるいは、一部でも、弓のような飛び道具を使わないので、理由がわからず不自然です。