あらすじ
少女の手には、インスタントカメラが握られている。
彼女はおもむろに僕とのツーショット写真を撮り、
「現像するまでどんなのが出来上がるか分からないって、ドキドキしますね」
と言った。
それから静かに、「宝物のタイムカプセルみたい」と付け加えた。
とても幸せで、優しい時間が流れた。
僕と彼女は、出来過ぎなくらい完璧な世界にいた。
ただ一点、彼女が、娘の友達だということ以外は――。
大切な思い出が増えていく。増えていって、しまう。
感情タグBEST3
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美也と古都のクッキー作りなど微笑ましいエピソードが挟まれる反面、晃介の追い詰められていく様に胸が苦しくなる。大人は色々な顔を使え分けているもの。
やっぱ、しんどい…
【3巻読後】
自分だったらこのコはムリだわぁ。
「立場」を「大事」にしているから疲れているって分かってるのに、その立場そのものを脅かされるんなら、ちょっと構ってられないなぁ。
無神経過ぎる。
(まぁ、何があってそこまで病んでいる、という物語が隠れていてそこが今後ストーリーに描かれてくるのかも知れないけど…?)
本間さんとたまに飲んで帰る、くらいの息抜きで十分だなぁ、俺ならね。
【所感】
あと、これは2巻までで思ったことだけど、秘密を作る時に1から100まで無かったことにするのは、さすがにムリだと思う。
出会っていること、プリントとか学校関係で繋いでもらっていること、嘘にしなくていい部分をきちんと持って、隠さなきゃイケない部分の関係が本当に欲しいならそこだけ完璧に隠し通す(口裏も合わせる)、ってやらないと。
口裏合わせる、暴走させない、と、完璧に相手をコントロール出来ないなら、秘密の行動なんてしちゃぁいかん。
(それがムリだから現実に遊びがない俺…
もし「疲れませんか?」って聞かれたら
「疲れるわぁ」って応えたくもなる)
秘密にしたいことが過剰になり、中途半端な隠しごとをしてて結局バレてしまっては、優先順位を間違ってるって言われたら否定できないし、大事に想っている存在に、大事に想ってなんかいないクセに!って誤解された時に謝ることしかできなくなってしまう。
ってか、主人公は再婚って選択肢があるんだから、本気だったら堂々と健全な範囲で付き合えばいいんじゃないの?
その場合でも娘のケアが最優先であるべきだけどね…。
…ってマジレスしてしまうくらい、
中年男性がハマる作品ではあるってことです。
女子からしたら気持ち悪いんじゃないかな?とも、思うけど、こういう「女子から見てかイヤな女あるある」って意味では需要あるのかな。
Posted by ブクログ
どんどん展開していく。娘の友達と主人公、両想いなのだが社会的に認められない関係である。ただ、相手は高校生、主人公の妻は亡くなっているので厳密にはいけない関係ではない。
ラブストーリーでもあり、中年男性の葛藤を描いた作品でもある。
本巻から会社の女子新入社員が登場し、何かさらに展開させそうな予感である。
続き
結構娘ちゃん好きなキャラなので、登場多くて嬉しいです。
前巻の終わりも中々イイ終わり区切り方でしたが、今巻はますます続きが気になる終わり方です。