あらすじ
ダニエル・ゴールマンは、EI(感情的知性)の第一の要因として、セルフ・アウェアネスを挙げる。スタンフォード大学経営大学院の調査でも、リーダーが伸ばすべき最大の能力の筆頭に挙げられた。優れたリーダーは、自分を形づくってきたものをよく知っている。そして他者が自分をどう見ているかをありのままに受け止める。
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Posted by ブクログ
内省的な自己分析に関する章は目からウロコだった。具体的には下記。
Why?で考えると、非生産的なマイナス思考を招く
⇒What?を問いかけることで、客観性と未来志向を保つ
例)自分の仕事を嫌っている場合
❌️なぜこんなに嫌な気持ちになるのか?
⭕️自分を嫌な気持ちにさせる状況は何だろうか?
そのような状況に共通しているのは何か?
また、相手からのフィードバックを引き出す問いかけについても具体的で参考になる。
・あなたには、私がどんな人間に見えますか?
・私のここを変えるとよい、そうすればもっとうまくやれる、と思う点はありますか?
・自分では〇〇が課題と思っているが、どうすればよいでしょう?他に改善できるところはないでしょうか?
・今年は〇〇を改善に取り組む予定だが、これに一つか二つ追加するとしたら何があるてしょうか?
・私があなたから学べることで、私の成長に役立つものは何だと思いますか?
今後さらに深く調べたいのは、オートアナリティクスだ。
身体(睡眠や栄養、運動など)、思考(時間や場所と生産性の関係など)、感情(行動と感情の関係など)を測定することで、最高のパフォーマンスを出せる状態を追求するというものだ。
オリエンのような形になっているため、それぞれのテーマごとの密接な関係などはないが、端的にまとまっているため、手軽に読める割に内容も良質だと感じた。
Posted by ブクログ
成長とは、新しいスキルを獲得して自分を変えることではなく、何かを手放して(最も大切にしている自らの核心部分さえ手放して)自分が何者になれるのかを発見することなのである。
自己認識について書かれている書。入門編としては非常に入りやすく、文量もちょうどいい。様々なケースが書いているので、読み返すタイミングによっては感じ方が変わるかもしれない
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セルフアウェアネス(メタ認知や客観視とほぼ同義かと思って良い)について様々な論者が語った内容をまとめた本です。
11章から成り、内容はそれぞれ独立しているため短く読みやすい反面、セルフアウェアネスの具体的な実践方法や論考など、書かれている内容に統一するテーマはありません。
私がいいなと思った点は、自分が間違っていたことに気づき人生を軌道修正した人物が具体例として章を問わず沢山出てくる点です。
ことセルフアウェアネスに関しては、こうだよああだよ、と言葉だけで言われても非常に自分事にしながら理解がし難いものだと思います。そのため前述の具体例がちょこちょこ出てきてくれるおかげで「これは自分にも当てはめるとこうかな?」といったように思考のカンフル剤として働いてくれる所があり、それがこの本の読みやすさに繋がっているのかなと思いました。
ページも多くはないので、入門書として読むと良いのではないかと個人的には思います。
Posted by ブクログ
具体的にどのようなプロセスを経て自己認識を成せばよいのか、様々な角度から提言されている。
読む年齢・時期によって心に響く論文が変わって面白い。
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内省し、自己を明確に理解することにより得られることがある。
生産的な自己洞察を増やし、非生産的な堂々めぐりを減らすためには、「なぜ」ではなく「何」を問いかける べきだ。「何」という問いは、客観性と未来志向を保つ一助となり、新たな洞察に基づいて行動を起こす後押しと
リーダーが自己をより明確にとらえるスキルを身につけるには、内面と外面両方の自己認識を高めることを意識し、愛のある批評家からの率直な意見を求め、「なぜ」ではなく「何」を自問すればよい。自分についてより多くを知れば、そこから得られる恩恵も
好きになるには、心がわくわくすることが必要だ。好きなこととは、頭で考えて好ましいと思うものではなく、心が喜ぶことである。心が喜ぶことはとても重要だ。潜在力をフルに発揮するには、心と頭の両方を働かせなければならないからである。私の経験から言うと、知的能力とスキルだけではある程度までは成長できても、そこで頭打ちに
やっかいな考えや感情を遮断することは不可能である。優れたリーダーたちは、内側で起きていることに気づいているが、それにとらわれてはいない。彼らは内なる資源を解き放つ術を心得ており、自身の価値観に即した行動に全力を傾けて
成長とは、新しいスキルを獲得して自分を変えることではなく、何かを手放して──最も大切にしている自らの核心部分さえ手放して──自分が何者になれるのかを発見することなので
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ライトに読むシリーズ。
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自分を変えるためには、まず自分を発見しなければならない。
成長とは、新しいスキルの獲得による変化ではなく、何かを手放して(ときには自身が最も大事にする核心部分を手放して)、自分が何者になれるのかを発見すること。
↑シェイクスピアが教えてくれること。とのこと。すんご
Posted by ブクログ
セルフ・アウェアネス
ハーバード・ビジネス・レビューの「EIシリーズ」のセルフ・アウェアネス(自己認識)をテーマにした論文・記事集になります。
EI(Emotional Intelligence)シリーズは、多様性が求められる中で重要視されている感情的知性に関する論文・記事をテーマ別にまとめたものになります。
本書では、自己認識について11の論文・記事が収録されています。
【本書で学べること・考えること】
- 自己認識とは
- 自己認識力を高める三つの視点
- ターニングポイントを知る
- 好きなことを見つける方法
- ネガティブな感情をコントロールする
- 内省が必要な理由
- オートアナリティクス
- 透明性幻想とギャップ
- ネガティブなフィードバックを引き出す方法
- フィードバックの上手な受け止め方
読んでみての感想です。
昔からよく言われるように「自分自身を知る」というのは、大事です。
何事に対しても初めの一歩であり、最重要であるからです。
その反面、最も難しいため、実践できている人が少ないようです。
本書から読み取れるポイントとしては、以下の3点です。
- 自己認識の重要性
- 自己認識には、フィードバックが必要
- フィードバックを受け止める感情のコントロールが大事
特に感情のコントロールが上手くできないために無駄になっていることが多いように思います。
仕事でソフトウェアを書く時に、コードレビューを行います。
レビューを批判と受け取るとうまくいかないのと同じですね。
冷静に淡々と受け止めたいと思います。
Posted by ブクログ
感情的知性(EI)の論文集。自己認識を持つことの重要性を説いているが、特にリーダーシップの側面でなぜ自己認識が重要であるかという面で論が展開されている。有効性だけでなくネガティブな側面――やり方が間違っているため、よくない結果になってしまうという論調であるが――も述べられている。
Posted by ブクログ
自己認識の重要性とそのエビデンスを研究していた著書の説明という印象
本のページ数から仕方がない事だが、内容を吟味してポイントを伝えることがやっとだったのだと感じた。
内容はエビデンスに則った良書であるので、読むに値する本だと思うが、満足度から星3つの評価とした。
自己認識を浅く知り、きっかけにするには良い本だと私は感じたが、少し物足りなさを感じる。
印象に残った点は
ターシャ・ユーリックのインサイトの自分の感情、価値観を知ることの重要性に関すること
ジェイムズ・ウィルソンの数値化と見えるかの重要性とそれを使うための工夫について
シーラ・ヒーン、ダグラス・ストーンのフィードバックの受け止め方について
デクラン・フィッツシモンズの成長の条件について
のはなしであった。
そして、最も印象的な言葉は、
成長とはスキルの獲得での成長ではなく、大切な何かを手放して自分が何者になれるかを発見する事
という言葉である。
自分の解釈としては
プライドなど捨てて、なりたい自分を発見し、行動せよという教えなのだと感じている