あらすじ
誕生日に「握手をしてもらえないか?」と神田に願った瑠璃子。握手をする事で、瑠璃子の中に「自分は生徒で、先生にとって大勢の一人だけどこのまま思い出にしていいの?」という気持ちが芽生えてくる。そんな気持ちのまま春休みに入り、通い始めた予備校で瑠璃子は大橋と再会した。一緒に勉強をするうちに、中学の頃の思い出が蘇ってきて……。進路、親子関係、コンプレックス、恋…今を悩みながら生きるあなたに優しく寄り添う物語。
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自分の顔にコンプレックスがあっても、あなたは自分の顔を好きになれますか…?
青春真っ盛りの女子高生・瑠璃子には、生まれつき顔に太田母斑と呼ばれる青いアザがあります。気にしないように明るく笑顔で振るまっていても、クラスメイトの些細な行動や発言で傷ついてしまう瑠璃子。そんな瑠璃子のもとに、人の顔を認識できない相貌失認という症状を持った神田という新しい担任がやってきます。生徒のことを覚えるために、生徒の特徴を細かく記録する神田ですが、なぜか瑠璃子の欄だけ空欄のまま…。自分の体にコンプレックスを抱いたことがある人ならこんなとき、たとえ相手が気を遣ってくれているだけでも、惨めな気分になってしまう気持ちが分かるのではないでしょうか。相手のことを察して自分で勝手に傷ついて独りになって…という悪循環に痛いほど共感してしまいました。
神田は神田で瑠璃子が想像していなかった見解を持っていて、この二人のやりとりは見ていてとても面白いです。
少女漫画のヒロインに新たな風が…?気になる話題作、ぜひ読んでみてください!
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Posted by ブクログ
白河先生のフォローは素晴らしかったが、母親は本当に理解してくれるのだろうか。
大橋くんもとても良い子だと思う。
良かれと思ってとはいえ、本人に無断で写真を修正するのはさすがに良くないと思う。
本人に聞かずに元に戻してもらった方が良いと自分なら判断しそうだ。
せめて修正したいならできるらしいがどうするかと聞く程度ではないか。
どんな自分でいたいか。
どんな結論を出そうとも、こうやって先生と話せて
大切に考えたこと自体が良い記憶として残るだろう。
七実が夢を叶えて凄いと瑠璃子に褒められて、
目標じゃ無くて予定だから、と応えるのが恰好良い。
作るものに愛があるのはとても素敵だ。
先生と元カノの話、別に病気だから許せという話はしていないけれど
年若い女の子が一生懸命気を揉んでメイクしたのが
全部無駄だったの?とはまぁ思うだろうなと思う。
自分の努力、唯一の武器が使えない。
その気持ちが分かるという白河先生。
この人も随分初期から印象が変わったなと思う。