あらすじ
二度目の異世界転移はかつての敵対国で、十年後の世界だった。珍妙な言動で混乱の時代を駆け抜ける、少女の奮闘記が今始まる!
戦時中のグラース国に転移した須山一樹は、年下の少年、ルーナ・ホーネルトと恋に落ちた。
しかし、長かった戦争が終わった夜、気がつくと日本に帰っていた。
それから十ヶ月後。何の因果か、一樹は再び異世界にいた。
だがそこは、敵対関係にあったブルドゥス国の王都。
しかも、自分が消えた夜から十年が経過していた。
行き場のない一樹は、偶然出会った少女リリィが経営する娼館で下働きとして過ごすことになる。
二度目の異世界生活に慣れてきたある日、
一樹はこの十年で名が知れ渡った『黒曜』という存在を知る。
それは、終戦の夜に消えた異世界人の自分が、終戦の女神だと担ぎ上げられたものだった。
自分を指すとは思えないほど美化された『黒曜』は、
戦後の混乱を治めるのに利用されてきたと言われて愕然とする。
顔は普通、頭脳は残念。
珍妙な言動を駆使して、混乱の時代を駆け抜けるカズキの奮闘記がここに始まる。
守野 伊音(モリノイオン):四国地方在住。
著書に『狼領主のお嬢様』、『白銀王の日帰り王妃』など。
戸部 淑(トベスナホ):イラストレーター。
『人類は衰退しました』、『ポーション、わが身を助ける』(ヒーロー文庫)などのライトノベルの挿絵、書籍の挿絵、ゲームのキャラクターデザイン、キャラクターイラストなど、多方面で活躍。
感情タグBEST3
最高です!(試し読みは注意)
ストーリーが面白く、キャラも魅力的で、笑える要素と泣ける要素も入っていて最高です。
主人公がおバカで優しいので、癒されます。
私と同じ趣向の方には『出会えて良かった』レベルの小説になると思うので、ちょっとでも興味があれば読んでみることをお勧めします。
ただ、試し読みをしていたら絶対買わなかったと思います。
出だしのところで、主人公が少年として書かれているため、下手糞なBL小説だと勘違いしそうになりました。
何度も読み直して首をかしげながら、BL?この主人公は男の娘?いやでも女の子では?と、本を買った事を後悔しました。
購入したため、我慢して読み続けましたが、試し読みをしていたら数ページで見切りをつけていたと思います。
我慢して読み続けてよかったです。
BLと勘違いした方は、違うので、安心してください。
BLと勘違いして購入し、がっかりしちゃった方も読んでみて下さい。面白いですよ。
良かった
予想外に良かったし、予想外に甘さもあってとても良い。
主人公のモノローグが長くてたまに状況が分からなくなるけれど、会話は笑えるし面白かった。一巻の感想で言うべきではないかもだけど、最終巻まで一気に読んだ。
ヒーローも良い。ハッピーエンドに向かうのだけど、ヒーローの一途さが途中切なかった。
予想外に良かった。