【感想・ネタバレ】よこまち余話のレビュー

あらすじ

【各紙誌で話題を呼んだ哀しくも愛しい物語】

その人は、もういないかもしれない。
もういなくても――確かにここにいた。

お針子の齣江や向かいの老婆トメさんが、
いつ、どこから来て棲み始めたのか、
長屋の誰も知らない。
正体不明の男「雨降らし」が門口に立つとき、
そこには必ず不思議が起こる。

少しずつ姿を変える日々の営みの中に、
ふと立ち上る誰かの面影。
時を超え、降り積もる人々の思い。

路地にあやかしの鈴が響き、
彼女はふたたび彼と出会う――。

「いつかの人々」が囁きかけてくる感動長篇。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

年末年始のお供にTぬオススメのこの本。穏やかに静かに浸れそうだと手にとったが大正解。何とも沁みる。
最初のほうは中学に行きたいのに言い出せない浩三や、気づいているおかみさん、心優しい浩一などにじんわり。
特に月に一度の和菓子や、朝、桶に張った氷を楽しみにしている浩一がとても良い。
そのうち、少し不思議な感覚を覚えて、時間のつながりにはてとなり、なるほど過去と未來が入り交じっているのかと気づく。
トメさんと齣さんの人生がせつなく、でもただ悲しいということでもない、とにかく、沁みる。
何とも言えない余韻が残るお話。

0
2020年01月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

しっとりと上質な、ちょっとファンタジーありの時代物小説。舞台は大正~昭和初期くらいか。

・時代物ならではの心に染みる良い台詞がたくさん。
・浩一が好きだな
・和菓子屋の主人と婿の話や質屋の親子の話などはなくてもメインストーリーは成立するけど、それがあることによる豊かさよ
・最後、「はじまるんだな」と理解した浩三だけど、きっとだんだんと齣江さんやトメさんのこと忘れちゃうような気がする(そうは書いてないけど)。ああ切ない。でも人と人の交わりって実はこんなからくりだったりするのかもしれない。

0
2021年09月23日

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