あらすじ
30年以上前に起きた母親マージョリー・ロウ殺害の謎を追いかけるボッシュ。単独捜査の過程で彼は一人の女性と出会う。彼女の名はジャスミン。毎日絵を描いて過ごしているというのだが、ボッシュは彼女の自画像の奥に色濃く残る暗闇の影に、自分と同質のものを感じ取り、二人は愛し合う。やがて、事件の黒幕に潜むのは元地区検事局長で今は引退の身であるアーノウ・コンクリンであると確信したボッシュは、直接彼と対峙することに。
90年台ハードボイルド界の頂点に立つコナリーが放つシリーズ最高傑作!
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Posted by ブクログ
(上から続く)
それにしても、相変わらず女にもてすぎ。
そのもてる理由は、
ただ単にハードボイルドだから、ということではなく、
主人公が孤独に生きてきたという割には、
女性に対してナイーブなところがあるからだ、という作者の設定がある気がしてきた。
だんだん、洗脳されてきたのか。
そして、
今回の話でもっとも残念なのは、眺めの良い家がなくなってしまったことかな。
Posted by ブクログ
パウンズとの軋轢 人違い 停職 精神分析 セッション マージョリー・ロウ殺し 追及 過去との遭遇 母の友人 犯人 どんでん返し 最初からいたんだ
Posted by ブクログ
第1作目のナイトホークスから順に読み返してきたからこそ、存分に本作を堪能できたと感じた。
下巻に入ってからは終始驚かされっぱなしで、緊張感みなぎる圧巻の読み応えで、あまりのおもしろさに圧倒され、一気に読み終えてしまった。
ボッシュがパウンズのバッチをこっそり持ち出したり、パウンズの名前を騙って情報を入手したり、相変わらずいろいろ無茶なことをやってくれるので、ハラハラさせられたが、期せずして、ゴードン・ミテルのパーティーに潜り込むこととなったボッシュが、その場しのぎでした記帳が、恐ろしい悲劇を引き起こす種となってしまったのには衝撃を受けた。
蒔いた種しか生えない。
この予期せぬ悲劇の種を蒔いたのは、間違いなくボッシュであり、ボッシュはこの原罪と今後どのように向き合っていくのだろう・・・
母の仇と匂わしていたコンクリンの独白に驚かされ、ミテルとボッシュの対決が壮絶で驚かされ、ミテルのボディーガード、ジョナサン・ヴォーンの正体に驚かされ、凶器のベルトに付いていた証拠の指紋とミテルの指紋が一致しないことに驚かされ、意外なところから指紋の持ち主が割り出されたのにも驚かされ・・・
ハリー・ボッシュシリーズ一期のクライマックス感を堪能できた。