あらすじ
その宿屋には『泊まると死なない』という噂があった。一縷の望みにすがるように、命懸けでも成し遂げたいことのある者たちが今日も集う。「セーブポイントです」 その宿屋は、異世界から来たという『セーブポイント設置能力』を持った最強引退冒険者・アレクの経営する店だった。冒険初心者を支援するのが目的らしく、宿泊者たちはアレクに修行をつけてもらえることになるのだが……。その内容は予想だにしないものだった!? 最強引退冒険者と新人冒険者の不思議でちょっと過酷な修行が始まる!!
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ぶっとんでいる
タイトルから想像していた内容とは全く異なる物語だった。
とは言ってもタイトル通りには違いないのだが、
色々規格外で笑わせてくれます。
ある意味とてもサディスティックな内容が淡々と続きていくのに笑える。
宿屋の主人に伴侶がいた時のロレッタの反応が一番笑えました。
セーブポイントによって死がなかったことになる宿屋で最強引退冒険者・アレクの考えた過酷すぎる修行がメチャクチャでそれを心が折れながらも達成していくロレッタが良かったです。
セーブ&ロード
強くなるために何回も死ぬってのが何か違う気がして
作者の感覚と自分の感覚が違って何かね(笑)
主人公が最強で何でも出来る。詰め込み過ぎって感じも。
これまた新しいスタイル
世の中にあふれる「異世界転生」もの。
最初は勇者チートというシンプルなものから始まり、逆に弱いパターン、スローライフパターン、ハーレムもの、復讐劇等、様々なパターンで新鮮さを出そうとしている作品が溢れている。
本作は「セーブ・ロードでやり直せる」というパターン。
やり直し自体は「リゼロ」などでもあったが、本作はよりRPGのセーブポイントに近い設定で新しさを出している。
また、主人公自体はやり直しを繰り返してチートキャラとなっており、その経験等を生かして宿の客に修行を付けていくというストーリー。
本職は宿屋の主人という事で、スローライフ的な側面も取り込んだ上でオムニバスのような展開を見せる。
エロ要素は少なく、絵自体も個性はないがキレイで、読みやすい。
登場キャラのキャラ立ちはやや弱い気はするが、クセの強すぎるキャラが合う話ではないので仕方ないかも。
作中でも触れられているが、発想はあくまでも現実のRPGのレベルアップのやり方にあるのだと思う。
セーブポイントを確保し、そこを拠点に全滅も恐れずにひたすらやりこんでレベルアップを図るという、実際よくありがちなプレイスタイル。
それをマンガの中でリアルとして描くだけで、ここまで奇異なものになるという発想は面白い。
一方で、「ロードしたらセーブした時点に戻るはず。つまり、時間の経過すらゼロで強化できるはずでは?」というツッコミどころはあるんだけれど。
嫌悪感が無い分、気楽に読むには今のままでも良い作品だと思う。
一方、もう一段上に進むには、既にちらっと出てきているオムニバスを超えた背景のストーリーをどう昇華させるかにかかっている気がする。
その為には、やはりもう少しキャラ立ちが必要かな?
集英社らしい作品
ホラー系に次ぐ試金石といわれる異世界系に
集英社は「恐らく」他社と同じような作品内容では、大手のプライドが許せなくて、あの手この手とラノベ作家と試行錯誤した結果、この作品も、その副産物かと思われます。
オムニバス形式で、訪れる客が主人公で
宿屋の主人達は案内役のような方式を取っている感じですが、セーブという意味合いを持たせてしまった故に、まぁ、こんな感じになったと。
文章だけなら兎も角これを漫画で、となると
賛否両論 好き嫌い 分かれるかと。
個人的には現段階では良くも悪くもない
普通でした。なので☆3
正直、突き抜ける感じが無いのでデス感があっても平坦です。
そこが、まぁ……『集英社らしい作品』といえます。