【感想・ネタバレ】謎の漢字 由来と変遷を調べてみればのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

書肆で見かけて、是非読んでみたいと思っていた。3部構成で、特に第一部が興味を引いた。JIS漢字の由来は昔の地名にあったということ。多くの名字は地名に由来するわけだから、地名・名字というのはJIS漢字の、特にほとんど見かけない字の出典ということになる。

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2017年09月14日

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良書。論文めいた言い回しも散見されるが、内容がよく整理されているため読みやすい。仕事柄「謎の漢字」に触れる機会が多いため、取り上げられる漢字のあれもこれも身近に感じられて大変面白く読めた。

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2023年01月09日

Posted by ブクログ

笹原先生がエッセイ!とな?
一見、いつもの、これまでの笹原さんの新書といった感じがするが…。
うん、たしかに「麩菓子」と「竹輪麩」を「逸品だと思う」と言ってみたり、子供を資料館の外で待たせておいて調査に勤しんだりよいった、ちょっとした身の上話が出てきたのが新鮮かな?

三つの内容からなる。

第一はJIS漢字。
その制定に国土地理院発行の『国土行政区画総覧』が大きな役割を果たしていることなどが書かれる。
日本で人名の調査がきちんとなされていないということを初めて知った。びっくり。

第二は海老蔵の漢字表記の話。
五代目が、初代、二代目に自分が及ばないと謙遜して「鰕蔵」とした話などを、資料をもとに追いかける。

第三は科挙の漢字の字体の評価。
宋代あたりは、用字の適切性が見られ、点画の位置や形などにはそれほど厳しくはなかったらしい。
逆に清代には、特定の書体でなくてはいけなくなったり、正字、俗字の区別にやかましかったりと、細部にこだわるようになる。
このあたりの話になると、日本の漢字教育のことも思い出され、対岸の火事とも言っていられなくなる。
書道の発展にもマイナスの影響があった、という指摘も考えさせられる。

昔読んだはずの宮崎市定『科挙』、村上哲見『科挙の話』をもう一度読みたくなった。

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2019年10月03日

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全き知らない世界で、興味もなかったのですが、普段使うことがほとんどないレアな漢字が地名に由来することを知りました。日本国中の地名を調べ上げ、漢字を拾っていった人々の苦労と熱意が伝わってきます。

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2017年08月18日

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『スマホやパソコンでは、嬲、娚、娵、啌、鯲、蟶、妛といった不思議な文字を打つことができる。』
この「嬲」は「嫐」でないと本文の意を汲まない

この紹介文にもある「妛」の様な幽霊漢字は有名な謎だったが、それ以外にも盛りだくさん
笹原先生の研究の経過の一端が実況形式で見えてくるつくりであるが、その分「鰕」の項は読みづらさを感じたところも

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2017年05月26日

Posted by ブクログ

正しくは読み終わっていない。第三部の科挙の話がちんぷんかんぷんで読み飛ばしてしまった…。簡単に読める本ではなかったね。
「令和の令の字をどう書くか」という時事的なことへのアンサーもあっておもしろかった。正しい漢字とは何なのか、正しい書き方とは何なのか、というかことを考えたいと思う。
あとこの感想をスマートホンで打てていることをJIS漢字に感謝。

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2019年05月19日

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ネタバレ

<目次>
第1部  日本の地名・人名と謎のJIS漢字
第2部  海老蔵は鰕蔵か
第3部  科挙と字体の謎

<内容>
第1部の日本のみで使われる「国字」を追っかけたもの。第2部は、漢字から「市川海老蔵」家の歴史を追っかけたもの。第3部は、漢字の本家、中国の漢字の使われ方を「科挙」から追っかけてた労作。自分の興味からすると、ちょっとだったけど、教師として、漢字の「とめ・はね」などにこだわるのはあまり意味のないこと(歴史的には)がよくわかった。現在の常用漢字にいても、フォント上の文字と書く文字をどう対比させるかは、難しいんだとわかった。

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2017年10月12日

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