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Posted by ブクログ
笹原先生がエッセイ!とな?
一見、いつもの、これまでの笹原さんの新書といった感じがするが…。
うん、たしかに「麩菓子」と「竹輪麩」を「逸品だと思う」と言ってみたり、子供を資料館の外で待たせておいて調査に勤しんだりよいった、ちょっとした身の上話が出てきたのが新鮮かな?
三つの内容からなる。
第一はJIS漢字。
その制定に国土地理院発行の『国土行政区画総覧』が大きな役割を果たしていることなどが書かれる。
日本で人名の調査がきちんとなされていないということを初めて知った。びっくり。
第二は海老蔵の漢字表記の話。
五代目が、初代、二代目に自分が及ばないと謙遜して「鰕蔵」とした話などを、資料をもとに追いかける。
第三は科挙の漢字の字体の評価。
宋代あたりは、用字の適切性が見られ、点画の位置や形などにはそれほど厳しくはなかったらしい。
逆に清代には、特定の書体でなくてはいけなくなったり、正字、俗字の区別にやかましかったりと、細部にこだわるようになる。
このあたりの話になると、日本の漢字教育のことも思い出され、対岸の火事とも言っていられなくなる。
書道の発展にもマイナスの影響があった、という指摘も考えさせられる。
昔読んだはずの宮崎市定『科挙』、村上哲見『科挙の話』をもう一度読みたくなった。
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