【感想・ネタバレ】桜風堂ものがたり(下)(PHP文芸文庫)のレビュー

あらすじ

「誰かの大切な居場所は、守らなきゃいけないんだ」――入院中の店主から桜風堂書店の店長になってほしいと頼まれた月原一整は、迷いながらもそれを受け入れる。そして彼が見つけた「宝もの」のような一冊を巡り、彼の友人が、元同僚たちが、作家が、そして出版社営業が、一緒になって奮闘し、ある奇跡を巻き起こしていく。田舎町の書店で繰り広げられる、本を愛するすべての人に読んでほしい温かい物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

1冊の本がどうやって書店員に見つけられ、売られていくのかがここまで丁寧に書いてあることはあまりないのではないかなと思った。一度は書店員を諦めようとした男性が、また小さな町の書店で新たな書店員人生を始めるのを応援したくなるし、本が人と人を繋ぐ力を持っていることを改めて実感できるきれいな物語だった。

本を愛する人達が起こした奇跡。

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2025年04月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わって心が温かくなるような物語でした。
ひねくれた読み方をすると、「そんな偶然に偶然が重なることある?」と思うかもしれませんが笑

私は学生時代に本屋でアルバイトしていた経験があるのですが、知らないことがこの本には沢山書いてあって、可能ならまた本屋でアルバイトしてみたいなと思いました笑
一整自身の性格も勿論あるけれど、最初の万引きのくだり以外はほんとに一整はいい人達に恵まれたなぁと羨ましい限りです。

上下巻が読み終わった今、続編を読むのが楽しみです。書店員さん、本好きさんにおすすめしたい1冊。

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2024年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

月原一整
心優しい、銀河堂書店文庫担当。他者と関わることを避ける傾向にあるが隠れた名作を見出す才能がある。

卯佐美苑絵
銀河堂書店児童書担当。内気で夢見がちな美しい娘。絵を描くのが得意。画像に対して天才的な記憶力を持つ。

三神渚砂
銀河堂書店文芸担当。若きカリスマ書店員。人脈づくりがうまく、勝ち気で元気。いろんな意味で強靭な娘。苑絵とは幼馴染。

柳田六朗田
銀河堂書店店長。業界の風雲児と呼ばれた男。趣味の料理と酒関係の本の棚作り、壮大なディスプレイ作成に定評がある。人望がある良き店長だか、駄洒落と悪乗りが好き。

塚本保
銀河堂書店副店長。外国文学担当。知的な紳士。何かとクールでスタイリッシュな性格。店長とは学生時代からの長いつきあい。

桜風堂店主
明治時代から続く桜野町の書店「桜風堂」の今の代の店主。ネット関連の知識にも長け、「桜風堂ブログ」も人気。


桜風堂店主の孫。利発で優しい少年。本とおじいちゃんが大好き。料理と動物も好き。

蓬野純也
若手のベストセラー作家。テレビや雑誌にもよく登場する。柔和で人好きのする性格。かなりの美男子でお茶の間の人気者。

団重彦
テレビドラマの世界で、かつて活躍した著名な脚本家。数々のヒット作を持つが、いまは病気で一線を退いている。一整が見出した新刊、『四月の魚』の著者。

柏葉鳴海
本好きで知られる女優。十代の頃、歌手としてデビューして以来、スーパーアイドルとしてお茶の間の人気者に。通称「なるる」。苑絵の母とは昔からの友人。

大野悟
福和出版社営業担当。明るく素直でそつがない性格。空気とタイミングを読むのがうまい。さりげなく商売もうまいようだ。

福本薫
桜野町町長。若い日は出版業界の第一線で働いていたらしい。白髪の美女。

アリス
愛らしい賢い三毛の子猫。

船長
オウム。年齢不詳のキバタン。態度と声が大きい。

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2023年10月23日

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