【感想・ネタバレ】死刑評決のレビュー

あらすじ

裁判員が殺人犯? 前代未聞法廷開幕!
裁判員裁判で死刑評決を受けた、犯行当時十九歳の死刑囚に死刑が執行される。綾川冤罪裁判を闘った弁護士・松岡千紗が量刑不服として再審請求する矢先だった。直後、死刑を支持した元裁判員が容疑者となる新たな殺人事件が勃発、千紗は敢然と法廷に立つ。人が人を裁く難しさを問う迫真のミステリー。『完全無罪』シリーズ第二弾。

多数決で決まる人の生死。 評決のとき、裁判員と裁判官がどれだけ悩み苦しむか考えました。
―大門剛明

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前作の『完全無罪』に続き期待して読んだ。前半はスローペースだったけれど徐々に読む手が止まらないというのは著者の思惑どうりのよう。千紗の真実に迫る勢いは応援したいけれど陶子に逃げ切って欲しいという思いもあり終盤はそちら傾いていった。だって元々は陶子は悪くない、と思えたから。真の悪人は法では裁けないという気がして。ラストは予想外だったけれどすんだり受け入れられた。陶子に比べると千紗は優秀ではないにしてもその直感の鋭さと行動力は真山が一目置くだけあって才能なのだろう。

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2022年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作「完全無罪」に続くシリーズ第2弾。

本作も前作同様に出来すぎ感はありましたが、それでも面白いものは面白い!!

「まずこの事件で殺された被害者が、愛するわが子だったら被告人にどんな罰を与えるか。次にその被告人は冤罪で、真犯人はあなたのもう一人の子どもだと分かったらその時、愛するその子にあなたはどういう罰を与えるか...」

裁判員が殺人犯? 前代未聞法廷開幕!
裁判員裁判で死刑評決を受けた、犯行当時十九歳の死刑囚に死刑が執行される。綾川冤罪裁判を闘った弁護士・松岡千紗が量刑不服として再審請求する矢先だった。直後、死刑を支持した元裁判員が容疑者となる新たな殺人事件が勃発、千紗は敢然と法廷に立つ。人が人を裁く難しさを問う迫真のミステリー。『完全無罪』シリーズ第二弾。

多数決で決まる人の生死。 評決のとき、裁判員と裁判官がどれだけ悩み苦しむか考えました。
―大門剛明

内容(「BOOK」データベースより)

裁判員裁判で死刑評決を受けた、犯行当時十九歳の死刑囚に死刑が執行される。綾川冤罪裁判を闘った弁護士・松岡千紗が量刑不服として再審請求する矢先だった。直後、死刑を支持した元裁判員が容疑者となる新たな殺人事件が勃発、千紗は敢然と法廷に立つ。人が人を裁く難しさを問う、『完全無罪』に続くシリーズ第2作。文庫書下ろし。

著者について

大門 剛明
だいもん・たけあき
1974年三重県生まれ。龍谷大学文学部卒。第29回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞した『雪冤』で2009年にデビュー、ドラマ化される。主な著書に『反撃のスイッチ』『告解者』『婚活探偵』『優しき共犯者』『鍵師ギドウ』などがある。『テミスの求刑』『獄の棘』など映像化作品も多い。本作は女性弁護士・松岡千紗が活躍する「完全無罪」シリーズ第二弾。『完全無罪』は、三省堂書店本読み営業担当が、自信をもってオススメする2019年ベスト文庫1位に選出された。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大門/剛明
1974年三重県生まれ。龍谷大学文学部卒業。第29回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞した『雪冤』で2009年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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2023年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

兄弟の動機が、少しあり得ないように思われました。(何年越しの計画…)
前回は弁護士が、今回は裁判官が事件の当事者となりますが、あまり読んだことのない設定なのでとても興味深いです。
前作でもそうでしたが最後の最後にどんでん返しがあり、予定調和に終わらないところが面白いなと思います。

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2023年10月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

母親の強さと愛情、どうにもならない残酷さが書かれている。小杉優心という男の爆破殺人事件から物語が発展してゆく。相変わらず松岡千紗は強い女性。猪突猛進な所があって、どことなく誉田哲也の警察シリーズに出てくる、姫川に似ている。というか、姫川と松岡のような女性だからこうやって戦っていけるのでは?
最後は涙がほろりと。

「この世は白と黒では割り切れない。全くの白が黒として扱われた場合にのみ、正義感を燃やすのでは半人前だ。弁護士として向き合うの被告人は白と黒が混ざっているのが普通だ。罪人を全て真っ黒だと切り捨ててしまっては、問題がある。どのくらいグレーなのか、正確に判断して刑を与えなければいけない。」

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2022年02月24日

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ネタバレ

裁判物ですがとても面白かった。ラストのどんでん返しは効いたなあ。そこから涙が止まらん止まらん。外で読んでたから隠すのに必死だったよ。

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2021年12月25日

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ネタバレ

松岡千紗シリーズ第二弾。裁判員裁判で死刑評決を受けた当時19歳の青年(小杉優心)の再審請求をする矢先に死刑が執行された。直後、死刑を支持した元裁判員が容疑者となる新たな殺人事件がおこる。犯人がすぐわかり、最後のオチがあるがミステリーというより裁判事件の特殊性、これまでの判例との公平性を考え抜き、人の意見に流されてはいけないということが伝わってきた。被害者が我が子だったら逆に加害者が我が子だったらどういう判決にするか、両者が一致したら公正な裁き。死刑、死の基準をつきつけるのは厳しい。

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2020年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作が面白かったので購入

中盤まで、先が気になる展開でとても面白かった。

終盤、松岡が日下部判事に迫る描写は迫力はあった
が、弁護士がやることではないのでは…と思いさめてしまった。

面白かっただけにリアリティがなくなり残念だなと。

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2020年03月25日

シリーズ作品レビュー

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