【感想・ネタバレ】密室殺人ゲーム2.0のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったです。
王手飛車取りの続きが知りたくて読みました。
結局あのオフ会でメンバーはどうなったのかが明かされないまましばらく話が続きます。
1ページ目から最後の最後まで興奮しっぱなしでした。3作目のマニアックスも読みたいです。



以下ネタバレです。
オフ会後の展開について書きます。












王手飛車取りでのオフ会後、頭狂人の死亡とAXEの逮捕が判明しています。負傷したAXEが病院に行って警察の取り調べを受けたためにサークル活動の詳細が世間に流出してしまい、模倣犯が流行ります。作品の途中で同じHNを使用した模倣犯で構成されたサークルであることが明かされ、密室殺人ゲーム2.0はその模倣犯たちのゲーム展開として話が進みます。最後のコロンボちゃん(オリジナルの頭狂人の兄のHNを使っている別人)の自殺が判明し、ネット掲示板で新しく誰かがゲーム参加の表明をしたところで終わります。

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2022年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作に劣らず面白かった。
最初は「エピソード0かなー」と思ったけどそういうことか。
密室殺人ゲームの存在が世間に公表され、それに感化されて自らもゲームを始めた人たち。あまりにも性格が本家に似てるから気づかなかった。
最後の044APDのトリックはよかった。

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2023年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

密室殺人ゲームシリーズ第2弾。
前回のあのラストからの何もなかったかのようないつもと同じハンドルネームを持つ5人のメンバーが前回と同じように殺人推理ゲームを行うというものであり、前回とどう繋がっているのかという疑問を持ちながらも読み進めていった。すると、前回に出てきた犯人たちは前回の爆発で半数が死亡しており、彼らの信奉者が模倣犯という形でこのゲームを行っていたのがとても恐ろしかった。そのきっかけが、警察官の些細な流出であると言うのも、リアルさがあってとてもやりきれないと思ってしまった。
今回も叙述トリックが使われており、頭狂人の正体や044APDの末路など驚かされる要素がとても面白かったです。そして最後のチャットのスレはまさかの「あの人」名のだろうか、このまま終わるわけ無いだろうので次のマニアックも読んでいきたいです。

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2023年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

星4.4

密室殺人ゲーム第2作。

やはり読みやすい。楽しかった。

前作の読者ならば「?」から始まる。
あの5人が帰ってきた!…のか?と。
前作の前日譚?いや、コロンボちゃんはやはり死んでいる?4人は生きていた?
などと考えていたら、しっかり納得のいく形で中盤で答えを明示してくれる。

あのAVチャット流出により模倣犯が蔓延るようになった、という流れは面白い。
模倣犯である新たな5人が、別の模倣犯に対して憤りを感じながら推理するQ1は最高。
おまけに前作のQ1を受けての「次は誰が殺しますか?」というタイトルも憎い。すごい。

特にQ1に関しては、新たな5人が実行犯でないものを推理していくのだが、ものすごく凝ったトリック、謎になっているので、初っ端からガツーンとやられたし、期待感が上がる。

前作のラスト、その後に何が起きてどうなって、今作の5人が何者なのか、一つ一つの「ゲーム」を楽しませつつ、それが徐々に明らかになってゆく構成も素晴らしい。

Q2
そもそもミステリ小説に登場するトリックなんてものは〜論がメタ的で面白く興味深い。
それにはしゃいでいる私たち読者を刺す、作者の仕掛けになっている。
教授の癒し系が、元祖教授より際立っている。

Q3
元祖ザンギャ君に負けずとも劣らずな残虐っぷりを発揮した殺人。
体をはったトリック。はりすぎだろ。
何より、第一発見者のリアクションをカメラに収めるという点でインパクト絶大。

Q4
元祖でもあった「王手」=「犯人当て」要素を含むゲームのルールを逆手にとった殺人。
変化球として、まだこの手があったかという驚きの展開、トリック。すごい。そして酷い。鬼畜。

Q5
教授同様に、axeも元祖よりキャラがより濃くなった印象。インパクト重視のザンギャ君との対比で美しい(?)ミステリ的(?)トリックを追い求めているからこそのトリックなんだろう、というのが面白かった。
すごい労力。やはり、凝ったトリックなんて現実でやるもんじゃないという結論に達するのも面白い。

Q6
これ以上ない、ぶっとんだ問題をぶつけるコロンボちゃん。元祖の屋根裏生活を超えたでしょう。
いつもおいしいところを持っていくコロンボちゃんはしっかりとハードルを飛び越えてくれる。
元祖頭狂人、新頭狂人と重なる「飽き」を感じた先どこに行き着くか、を体現したトリック。
正解が明かされた後に、4人各々が心境を述べるところに変な哀しみと虚無感があるのがよい。

Q7
そして物語は続く?のか?という点と、イカれた人間は後を絶たないという点、さらにはこの先もエスカレートしていくでは?という期待なのか恐怖なのか、を感じるラスト。
ネットリテラシーを問う作品は多くあるが、そんな深い問題提起や社会風刺が込められているかはさておき、ネットで目立つ奴が増えて、目に見えるようなった結果、現実にヤバい奴って結構いるよね、っていうリアリティがあるから刺さるラストになっていると感じた。


前作より低く点数をつけているが、超えられてないというわけではなく、単純に構えて読んだ結果だと思います。
前作を無防備に読んでひっくり返った初期インパクトがあるからこそのフィルターです。
前作をフリにしていてFoo!な展開やギミックもたくさんあったし、新たなトリックは素晴らしいし、更に驚かせてくれるのか!と驚いたし。
構成は言わずもがな。楽しませつつ、本筋通っていて徐々に判明していく謎と事実。とにかく面白い。
「2.0」というタイトルのセンス。バチッとはまりすぎです。すごい。


重箱ですが、気になったのは人殺しといてこの軽さよ、という5人の会話の軽薄さ。それは味で面白い要素なんだけど。前作より少し無駄話多いかな、という印象もありました。


そしてやはり気になるのは元祖5人のうち、行方不明者が一人いること。
これが3作目に明らかになるか、登場するのか。
登場したらしたでテンションは上がるけど違う気もするし。
んー、どうなるか気になる。

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2022年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

推理小説はあまり読まないという話を友人にしたら試しに読んでみて!と貸してもらった『密室殺人ゲーム王手飛車取り』の続編。私のように普段推理小説を読まない人も騙されたと思って読んで!いや、騙されたいなら読んで!

一作目もそうなんですが、二作目もカーーッ騙された!乗せられた!と天を仰ぐような仰天の展開があって、ただ二作目を読みたい!って貸してもらった時点で騙されたい!と思って読んでるんですよね。見方によっては現代社会を風刺するというふうにも感じ取れるんですが、そんな御託は良くて、とにかく読みやすいし、タイトルの通り密室殺人ゲームをしている、残虐非道なはずの登場人物達がすごく魅力的。

私は一作目が好きだったけれど二作目も遜色なく楽しめました。wikiを見たらどうやら三作目も2015年に出ているようなので読みたいなーと。

私の推理小説苦手意識は、推理小説ならシャーロックホームズだろう!と小学生の時に『緋色の研究』という王道ゴテゴテから入って全く訳がわからなかった、というところに始まるんですがもしかしたら今読んだら緋色の研究も面白いのかも。食わず嫌いはよくないですね。

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2021年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おいふざけんな!!aXeが中年ハゲおじであることをようやく受け入れて、いやむしろそれが可愛いと思って2.0を手に取ったのに。

「実は別人でした」!?
おまけに「実は女でした」!?

おい!!人をおちょくるのも大概にしてくれよ!!
私は彼らが好きだったの!前作の彼らが!
それをさぁ それをさぁ!
や、前回の終わり方からして別人かもしれないとは思ってた 思っていたけどさぁ
そこを「はぁ。本当に別人ですが」なんてちょっぴりひどいんじゃないのかい!?
っていうかエミュレートが上手すぎるだろ。
どんだけオリジナルメンバー信奉してんだよ。
この殺人フリークたちめ。許さん

あ〜〜〜〜〜あ!!!!!!!!

もう見れないのかよ。
キザで嫌味なaXeも、それに突っかかるザンギャ君も、それをほったらかす頭狂人も、いっつもちょっぴりツメがあまい教授も、愛想なしのコロンボちゃんも、もう見れないのかよ…………。
会いたいよ、彼らに………………。

ああ………………。

ああ。
でも まだ諦めきれない。
決めた。決めたよ私。
次の「密室殺人ゲームマニアックス」も読むよ。

まだ見ぬマニアックスに愛を求めて。
私は求道者。そう、愛の。
aXe(オリジナル)への愛、そしてその仲間たち(オリジナル)への愛で、諦めずに立ち向かっていける。
応援しててね。みんな……。

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2023年12月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 前作から併せたシリーズとして見れば,そこそこ楽しめる。前作のラストとのズレ,今作のキャラクターとの関係性が明らかになる中盤までは楽しく読めたが,今作のキャラクターの正体が,前作のキャラクターを真似ている別人と分かった後はダレた。
 最後の,意外な被害者というトリックを実行するために自分を殺すという意外性も,ここまで読みすすめてきた展開を踏まえると,ふーんという印象にとどまってしまう。下手にメッセージ性を持たせようとしなのが失敗の原因だと思う。トリックはバカミス的だし,構成上,個々の人間のキャラクターも人間関係も描けないのだから,前作のキャラクターとのズレをオチに使った衝撃だけを狙ったエンターテイメントとして描いた方がインパクトが残ったと思う。

サプライズ ★★★☆☆
 冒頭から前作「密室殺人ゲーム 王手飛車取り」のラストを無視するかのように、頭狂人,aXe,ザンギャ君,伴道全教授,044APDの5人による推理ゲームが展開される。パラレルワールドにおける作品なのか,前作より前の時系列の作品なのか…と推測させるが,その真相は物語の途中で明らかにされる。前作のメンバーは,前作のラストで,頭狂人が仕掛けた爆弾が爆発し,頭狂人とザンギャ君は死亡,aXeが逮捕され,伴道全教授は生死不明という展開となっていた。aXeが逮捕された際の捜査資料がインターネットから流出。その資料を見て,彼らのキャラクターを真似,同じようなゲームをしているのが本作のメンバーという設定。この真相を,前作同様,頭狂人が自分自身の身近な人を殺害するという形で正体を現し,その正体が男性という形で明かされる。この部分はミステリとして十分な意外性を示している。
最後の出題を044APDが行い,自分自身を殺害=自殺し,プログラムを利用いて出題やチャットを続けていたというラストは見事というより,マンネリを感じてしまった。驚愕というほどの驚きはないが,前作からのズレを上手く意外性に繋げたところは上手いが,サプライズとしては普通。

熱中度 ★★★☆☆
 前作はすごい熱中して,一気にラストまで読めた。本作も,5人の正体が分かるところまでは非常に熱中して読めたが,そこから先がややダレた。ラストも普通。

キャラクター ★★☆☆☆
 個々のキャラクターは,一見,強烈なのだが,実はそれほど人間が描けておらず,あまり入り込めない。もっとも,正体を隠してチャットしているので,人間が描けないのは仕方ない。動機などもなく,トリックを披露するために殺人をするので,被害者側のキャラクターも深まらない。前作のキャラクターを真似たという設定もあって,前作のキャラクターを模しているという設定のため,今作の5人の個性は非常に薄い。シリーズとしてはそこそこ個性的だが,今作の5人としては評価は低くなる。

読後感 ★★☆☆☆
 良くもないし悪くもない。歌野晶吾としては,最後の044ADPの遺書として紹介される「ゲーマーにとって自分の死は快感」研究を考えるという記事で,「人間は,たとえ仮装世界の中であっても,人殺しが悪いことだと認識しているということだ」,とか「ゲーム内で自分が死ぬことで,ゲームへの没入感から一時的に解放されることを意味する…自分の精神を健全に保つには,おそらく死ぬことが必要なのだ」といった文章で,ミステリを娯楽として読んでいる読者に衝撃を与えようとしているのかもしれないが(解説でもそのようなことが書いているが),あまり感じなかった。読後感が悪くなれば,歌野晶吾の狙いが当たるということだろうが,正直,感じず,ラストがイマイチだったなという印象を残しただけ。被害者はもとより,今作の5人のキャラクターの個性が薄すぎるので,044ADPが死んでもほとんど衝撃がなく,読後感の悪さにもならない。

インパクト ★☆☆☆☆
 薄い。シリーズとして見れば,このシリーズにインパクトはあるのだが,個々の作品として見ると,この2作目には全くインパクトがない。まさに前作の続編であり,マンネリ。いっそ,前作とのズレを活かし,5人の正体が分かったところをラストとすれば,今作としては意外性があるラストであり,インパクトは残ったと思う。今作の5人の正体をさらっと描き,044ADPが自殺をすること及びその理由で読者に衝撃を与えたかったのだろうが,ここまで馬鹿げた小説でラストだけ,そのような工夫をしてもインパクトには繋がらない。仮想社会でも人を殺害することは問題だというモチーフで小説を書きたいなら,もっと個々のキャラクターに感情移入させるような小説にした方がよかったと思う。この小説としては,単なるエンターテイメントとして,前作とのズレを生かした意外な真相で閉めるべきだったと思う。

希少価値 ★☆☆☆☆
 現時点では希少価値はない。ただし,今のネット環境などを踏まえた小説なので,将来的にネット環境や社会情勢が大きく変わったときにに,読み継がれるとは思いがたい。古典とはならないと思う。10年,20年単位で考えると,持っておいたほうがよさそう。

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2016年08月14日

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