18世紀のチベットで山間の村を舞台に、薬草が大好きな医者見習いであるカン・シバの一家とそこへ婚約者として別の村からやってきたモシ・ラティの日常生活が小さな出来事を挟みながら綴られていく、とっても穏やかでふんわりかわいらしいお話です。そして、巻末についているチベット文化のミニ情報がまたおもしろくて、1冊で二度楽しいのもイイ! 少しずつ距離が近づいていく若い2人の恋愛模様も気になりますが、チベットの生活や服装が本当に素敵で、今よりずっと昔の遠い国のお話なのに、読んでいるとすっかり行った気になってワクワクします。表紙の色使いもとても優しくてなんだか癒されてしまう、不思議なマンガです。
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「ヤルツァ・グンブ」の話で、カン・シバは昔から安定してカン・シバなんだなって思うと安心しました。
そして、お父さんの「他人に使える財産が多少あるから医者になる」って言う話もすごいなぁっと思いました。
これが徳を積むって事なのか....っと思いました。
怪我をした商人を『治す』話が好き。カンシバの父の「感謝の品や行為は受け取るが治療費の請求はしない、医者だから財産があるのではなく他人に使える財産があるから医者になる(要約)」との言葉に感動しました(時代もあるんだろけれど)。そして、一妻多夫婚が本当にある事にびっくり。ラノベとかファンタジー設定かと思...続きを読むっていました。成程、財産上の関係で家(兄弟)に嫁ぎ1個の家族になるってな考え方なんですね。19世紀の中央アジアを描いた【乙嫁語り@森薫】を読んでいても思いますが、土地によって色んな文化があって面白いです^^❤