あらすじ
その少年は、15歳にして悪徳の限りを尽くした。傷つけ、犯し、奪い尽くした……。半年間の失踪を経て、記憶の全てを失ってしまった高校生、斎藤悠介。記憶喪失なりに平穏だった日常は、ある日、突然、破られた。次々に現れる過去を知る者、復讐者たち。覚えのない咎で断罪される瞬間、死肉に突きたてた刃の、幻を見た。━━さて。俺が殺したのは、どこの誰だ? 謎と暴力の記憶喪失サスペンス!
もう、誰も不幸にしない。誓いを立てた悠介と接触した刑事・柴崎は、ひとつの推測を抱いていた。そして明かされるダム事件の真相。加速して破滅に向かう物語。あっさりと、味気なく、また消えていく生命のともし火。──そこに。悪魔と呼ぶべき者がいる。
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Posted by ブクログ
若き警察官に殴ったことを謝罪され、ダム事件の真相を聞かせてほしいと懇願される。
一度は断るが、ダム事件とクズ父死亡事件が関係していると言われ口を開く。
茜を拉致しようとしたのはクズ父。
それをなんとかしようと取引しているのが怪しく見えただけであった。かつての親友たちも協力し、クズ父の弱みを握って兄弟たちを守れるはずであった。
夫婦ダム事件の真相が明らかになる。
拾われた主人公は犬を失い心を病んだ夫婦の元へ居候する。妻が犬と主人公を同一視し、首輪までつける始末。見かねた夫が妻を叱りつけ失踪。
戻ってくると別人のようになり、今度は夫が主人公を犬と見立て躾という名の虐待をするように。
限界を迎え、妻は夫を殺し自らの命をたち、事実上の心中となる。
妻が一度警察に連絡していたのにも関わらず、その事実が揉み消されていることに疑問を感じた若き警察官はついに黒幕を見つける。
黒幕は先輩刑事だった。彼こそが記者を拷問し、夫妻に状態の悪化をけしかけた本人であった。
監禁された若き警察官は銃を向けられ殺されてしまう…??