あらすじ
「女子」と自称することに違和感を持ったりしっくりきたり、「いい年」という言葉に委縮するけど、いなそうと思ってみたり。「スイーツ」の行列に反発したり、「便所飯」と「一人ごはん」の違いを考えたり。はたまた、「無縁死」という死に方にもやもやしたりと、現代の言葉や身の回りの出来事について、「話しかけられ顔」を自任する庶民派・芥川賞作家が綴る、味わい深くてグッとくる日常エッセイ集第二弾!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
はじめて津村さんのエッセイを読んだ。本当に好きすぎてもっとこの人の思考を摂取したい。たぶん個人的なユーモアセンスが恐れおおくも近くて、特にンパパと?と女子論考は大切にネタとして心に持っておきたい。
Posted by ブクログ
前回のエッセイから3年後で、会社員を辞めてフリーランスになったので自由に時間が使えるようになったのに二度寝どころか海外ドラマにハマったとか‥
布団への懲りない敬愛
布団のすごさとは、電気、ガス、石油は不要なまま、人間の体温のフィードバックのみで暖かくしてくれる素敵な人間の発明であると断言せざる得ない。
に読んでる時期が冬という事もあり、拍手を送りたいくらい納得し、私も布団に話しかけて感謝の気持ちを述べて最後に「ふーとーん」と布団コールで締める。
自分が少し幸福になったような気分になりそう!
正しい死に方なんて誰も知らない
「無縁死」について思うことを書いていて、自分が、無縁で死ぬ事が怖いのか、誰もいない部屋で腐ることが怖いのか、孤独な老後がこわいのかごっちゃにしてとらえているところがあるので、興味深く読めました。
コロナになって世の中が変わっているので、コロナ前の世の中の感覚とは違ってきているという気づきもあり、前回よりも興味深い内容が多い本でした。
ゆる〜い挿し絵を眺めるのが楽しい本でした。
Posted by ブクログ
とりあえず、働く
201126
想像していたよりも遥かに社会派。
ひたすら二度寝やだらだらとした話かと思ってた。
・女子
女性のことを「女子」と自称することについて、女性であることの荷物を降ろしたい、論があるという。
たしかに、「女子」というと「女性」にある責任感のようなものがとっぱらわれて、無責任に全力で楽しめるような気持ちの開放感があるような気がする。
それでも、その論が広がらないと、「いつまで女子とか言ってんの?」という批判が(リーダーみたいな人から)くる。
わかる人だけわかればいいのだ、わかれば。
「女子」という単語を見聞きすると、どうしても誰でも「女子」として呼んでくる鈴木係長を思い出す。
あれはきっと係長なりに女性を立てていたんだとわたしはずっと解釈している。
・無縁死
無縁死が怖いのは、死そのものだけではなく、その死を迎えてしまうまでの孤独を想像してしまうからだ、という。
たしかに孤独は嫌だ。
だが、生きている時に孤独でなければ、死に方はもはやどうでも良い。
死ぬ瞬間や、死んだ後なんてどうなるかわからないし、想像しても意味の無いことだから。
・「とりあえず働いたら?」
言葉はハードな印象だが、主張には100%納得である。
”「働くこと」は、様々な人間が生きている上での行動の中で、自尊心と金銭を同時に得られる数少ない手段なのだと思う”
この言葉は本当に納得。
たしかに、就活中の自分に伝えてあげたい。
そしてこれからも私の胸に刻んで生きる。
その中で、自尊心と金銭以外にやりがいや良好な人間関係等、他に得られるものがあるのなら尚良しということだろうか。
・一人ごはん(便所飯)
大賛成。
1人でご飯を食べて、リフレッシュする人がいるんだから、それを他の人の価値観で判断してはいけない。
つまりは多様性尊重の話。
これはもはや現代の話題ではないか?
・展覧会
横浜美術館に観に行った、プーシキン美術館について書かれていたが、メインのルノワールの絵画のことしかわからなかった…
計5つくらいの展覧会のことが書かれていたけれど、文章から展覧会の様子を想像することができず(半ば諦めていたもしくは想像力が不足していたのかもしれないが)、読んでいて退屈に思ってしまった。
ハライチの岩井さんの現代美術についての話は面白かったのになぁ?
1つの作品についてひたすら語っていたからかなぁ?
・サッカー
あまりにも興味が無さすぎて飛ばし読みしてしまった。
おそらく新聞や雑誌に掲載されるエッセイだったので時事的内容という点からの面白さがあるんだろうが、本にするときは時間の流れが気になるし、覚えていないのでテンションについていけなかった。
(そういう本があってもいいとは思うけれど)
あと、自分の趣味を、興味がない人に対してプレゼンするのってやはり文章力が必要なんだなあと。
だいたい比較して読んでしまったんだけど、やはり三浦しをんのエッセイは全力の好きが詰まっていて、知らないことでも楽しく読める。
元々趣味が合うのかもしれないけど…
〇全体を通して
読む前に想像していたよりも割と社会派で暗い内容を取り上げていて、結論を出すというよりも、問題提起をしている印象。
これはわたしの好みの問題だろうけど、この人の使う言葉や表現に違和感を感じてしまう部分があり、中々読みづらかった。
価値観を押し付けられているように感じるところも……
その分、その価値観が自分と一致していたら、とても面白い!!と感じられた。
これは逆説的に、わたしが自分の価値観以外を受け入れられていないということを暗示しているのであろうか……?