【感想・ネタバレ】攻殻機動隊小説アンソロジーのレビュー

あらすじ

また新たな攻殻ワールドが誕生した。’80年代後半に誕生し、世界の有名クリエイターに多大な影響を与えたSFの最高傑作『攻殻機動隊』。SF史に燦然と輝く『攻殻』の世界を人気作家たちが独自の視点で書きおろした小説アンソロジー! 参加作家は円城塔、三雲岳斗、朝霧カフカ、秋田禎信、冲方丁。カバーデザインは原作者の士郎正宗描き下ろし!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2017年発行。あの攻殻機動隊の世界を土台にした、全編書き下ろしのアンソロジー。
このアンソロジーの中では円城塔の「Shadow.net」が一番好きな作品だったけど、これは『年刊日本SF傑作選 プロジェクト・シャーロック』に再録されているので、個人的にはそちらを購入するほうがオススメかなと。

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Shadow.net 円城塔 ★★★★☆
* 相貌失認症を持つ「わたし」は、プライバシーの観点から街の監視を行うシステム一部としての役割を担っている、という設定が、なるほど、と。近年(リアルの世界の近年)のAIによる顔認識技術は監視システムを強化したり、あるいは相貌失認症の人を支援したり、という発想が、普通なら出て来そうなものだけど、円城塔はそこをディストピア的な逆の発想をして話を膨らませている点が面白い。
*

金目銀目 Heterochromia 三雲岳斗 ★★★☆☆
* 草薙素子に憧れて全身擬態化した元SP。草薙素子と同スペックの擬態パーツを手に入れる代わりに暗殺業を始める。草薙素子の気を引き、会いたいがために。
* どうやらこの作者はラノベライターらしい。

攻殻機動隊 Soft and White 朝霧カフカ ★★★★☆
* 世界一のリゾート島は全員が脳に幻想を見せることで実現している夢の空間だった。そこにテロリストが現れると聞き、調査員の主人公ヒデは乗り込む。
* 最後にヒデが久世英雄だと判明するがSAC2を見てないので、なんのことやらわからない。
* なんか文章がプロっぽくないなと思うところがいくつかあったけど、この人もシナリオライター/ライトノベル作家の人らしい。

自問自答 秋田禎信 ★★☆☆☆
* ここはどこ私は誰状態の草薙素子の目の前に自分が現れ、自分と対話する。
* (ネタバレ) 襲撃によって意識不明の昏睡状態だった草薙素子が見た夢のような状態だった

スプリンガー 冲方丁 ★★★☆☆
* 内務調査中の一人語り。オリンピック選手用の高性能擬態が強奪された。
* スプリンガー・レイジ・シンドローム(激怒症候群ウィルス)

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2020年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

5人の作家による公安9課のオリジナルエピソード集。

うっすらと素子が絡みながら公安9課の面々や関係者、世界観にまつわる話が綴られる。

1話素子本人が登場する話はあるが基本メインでなく関わっていく所がエピソード集らしくていい。

勘違いかもしれないがGHOST IN THE SHELLとSTAND ALONE COMPLEXの話が混じり合ってる気がしてちょっと気になる。

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2017年10月17日

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