感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2018年10月19日
原論文や書簡から、電磁誘導を発見した実験家のファラディと数学を駆使して電磁気学を構築した理論家のマクスウェルが考えたことを追う。どちらも天才のファラディとマクスウェルが実験と理論の立場で電磁気学を完成していくことがわかる。
Posted by ブクログ 2021年06月06日
読んで良かった。
サブタイトルにあるような電場と磁場について学びたくて読みはじめたが、そのための学術本ではなく、ファラデーとマクスウェルを中心とした「科学史」の本であった。
しかし、今まで触れたことのないジャンルだっただけに新鮮な気持ちで読み進めることができ、これから学ぼうとする電磁気学の先人達...続きを読むの経歴や思いを知ることができ、モチベーションが高まった。
マクスウェル方程式ただの数式として捉えるだけでなく、その背景を知ることができたのは、貴重な経験だった。
Posted by ブクログ 2019年01月27日
電磁気学を創設したファラデーとマクスウェルのいわば伝記。
高等教育を受け、微積分や微分方程式を巧みに操ったといういかにも優等生なマクスウェル。
一方で子供の頃から貧乏で製本所で働き、高等教育を受けられなかったファラデーは数学が全く使えず、論文に数式が全く出てこなかったというのには驚かされました。...続きを読む実験の腕と真理を見分ける目を武器に素晴らしい発見を次々としたのは本当に驚きです。
ファラデーは高校物理で出てきますが、こういったバックグラウンドの話が何一つ教科書には描かれないのは、もったいないですね。科学というのは歴史ありきだと思うんですが。。。
ファラデーとマクスウェルには関係ないですが、進化論で有名なダーウィン先輩が、ウェッジウッドの創業一族に属してるというのは驚きでした。金持ちのボンボンだったから、一度も働かずに研究ばかりしていたらしいですよ。羨ましい!
Posted by ブクログ 2019年04月07日
製本屋に奉公に出るような厳しい境遇ながら、天性の実験センスで数々の成果を出したファラデーと、裕福な家庭に生まれてエリート教育を受けた優等生マクスウェル。対照的な2人の天才により電磁気学が確立されていった過程を興味深く読みました。
2人の主役もすごいけど、どこにも発表せず密かにすごい発見を連発していた...続きを読むキャヴェンディッシュもすごい。