あらすじ
二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率六〇%の強毒性インフルエンザが出現! 中国当局の封じ込めも破綻し、恐怖のウイルスがついに日本へと向かった。検疫が破られ都内にも患者が発生。生き残りを賭け、空前絶後の"東京封鎖"作戦が始まった。
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Posted by ブクログ
まるで今の現状のコロナ禍を語っているかのようで一気に読んでしまいました。
最後ハッピーエンドになってくれて本当によかったです。この現実の世界も早くハッピーになってもらいたいものです。
あくまでも物語でした
物語はハリウッド映画的です。
発症の2日前にはウイルスを撒き散らすという事は、医学的には想像の範疇だったのだろうかと今の世界の状況を見て改めて考えさせられます。
現実世界にも決断力のある政治家がいてほしいな〜と思いました。
Posted by ブクログ
感染病と聞くとやはりコロナを思い浮かべてしまうが、物語の展開もコロナ禍と同じようなものとなっており、コロナ禍前の作品と聞いて驚いた。
全体的には主人公が日本の感染者を減らそうと尽力する姿が比較的客観的に描かれており、感情の部分は詳細に書かれていない印象だったが、後半で感染者にキスをしたり、元妻との電話、黒木先生の死など、雄司にフォーカスされた話が要所にあった。
雄司の設定はかなり複雑だったが、後半部分の展開が面白く、コロナでイメージしやすいのも相まって一気に読めた。
Posted by ブクログ
2010年に書かれた新型インフルエンザパンデミックを描いたフィクション。
濃厚接触者、PCRなど、今となってはお馴染みのワードが出てきて、今のような事態はある程度予測可能であることが分かる。
物語のインフルエンザは致死率がかなり高く、悲惨な状態となるが、もし今のコロナもこのような強毒性のものであれば、物語のようになっていたのかもしれない。
物語では、東京都封鎖によって感染症を都内でほぼ封じ込め、最終的には日本で開発されたワクチンと治療薬によって、あっさり収束する。これらの点に関しては若干見通しが甘いような気もするけど、10年前にコロナ禍を正確に予測することはやはり難しいのだろう。