あらすじ
私の名は、シスター・ロゼット。「マグダラ修道会」から来た者です。そして、こちらは助手の、クロノ。どうぞ、よろしく。……という事で、ズダダダーンと……す、すげぇ、あのヒトたち、いったい何者? はい、迷える子羊に安寧を。狼の牙にひとときの休息を。そして、悪魔に死の鉄槌を!……心霊現象や悪魔祓いを専門に扱うプロの化け物退治。異才・森山大輔のもう一つの代表作を新装版で刊行!
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感動しました
アニメバージョンは大好きで最後に号泣したのを覚えてます。他の方のレビューで、原作も泣けると聞いて購入しました。
前半はコメディがありますが、後半はシリアスな場面が増えていきます。レビュー通り感動しました。
今、繰り返し読み返している私にとっては冒険談であり、そして最後は優しい悪魔とひとりの少女の純愛物語に思えました。
Posted by ブクログ
十年近く前にアニメをちらりと見てずっと記憶に残っていた作品をふと思い出し、謎の自信とともに一気買い。
結果から言うと最高だった。
ファンタジー、エクソシスト、人間×異人、メリバ(?)…と、私が好む設定をすべて備えていたからもう発狂ものである。
以下軽いあらすじ。
修道院"マグダラ"の修道女、エクソシストであるロゼットは4年前に行方をくらませた弟を探す。彼女の相棒の一見年端もゆかぬ少年であるクロノ。その実彼は悪魔で、訳あって魔力の根源である角を失ってしまった。クロノはロゼットと契約をし、緊急事態に限り契約の封印を解いて彼女を全力でサポートする。ただしその力はロゼットの寿命を削って生み出されるのだ。
…と、一見使い古された設定である。特に目新しい設定もないので受け付けないという人も多いだろう。
しかし蓋を開けてみれば、一度読み始めてしまえば寝る間も惜しんで読んでしまうストーリー構成。
序盤にあるお話が丸々伏線になっており(作者さんにこの意図があったのかは不明であるが)、ただキャラクターがバタバタしているだけではないのもうれしい。
三巻までは主な登場人物をそろえるための序章と言ってよい。本当に物語が動き始めるのは4巻から。
ギャグ7、シリアス3くらいかなあ~と思って読み進めていたら驚きの結末だ。
といっても最後までちょくちょく挟まれるギャグ?癒し?要素が空気を壊さない程度の塩梅で挟まれていて気持ちがいい。
この作品が好きだ!という方でラストで涙しなかった方はいないのではないだろうか。
新装版で書き下ろされたお話、何度読み返したことか。
正直、クロノクルセイドは最終巻のために描かれたといっても過言ではないであろう。(もともと設定が寿命を削るというものでしたし)
そこでロゼットが失った寿命を取り戻してクロノとめでたしめでたし……とならないところがいいですよね。
回避してほしかった結末だったけれどきっとこれがトゥルーエンドだったのでしょう。
イラストの具合については本当に申し分ない。むしろきれいすぎる。
コマ割も見やすく、一コマの密度も丁度よい。
べた褒めすぎて気持ちが悪いですが許してください、本当に大好きなんです。
おすすめするなら絶対に新装版ですが、何しろ手に入れづらく…。かくいう私も古書店で手に入れました。いつか新品を手に入れたいですが絶望的…。
自信を持って人におすすめしたい作品。