あらすじ
一九五〇年六月、北朝鮮軍の韓国奇襲で火蓋を切った朝鮮戦争。それは、共産主義圏拡大を目論むソ連・中国と、米国をはじめとする資本主義陣営による、世界最大規模の代理戦争でもあった。半島全土が血塗られた三年間の激闘、そして超大国の非情なまでの思惑を、膨大な史料から描いた傑作戦記。文庫書下ろし
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Posted by ブクログ
朝鮮戦争の戦記物。事実を下に、小説になっています。
「面白いのかな?」と思い読み始めたのですが、意外や意外、面白くてどんどん読み進んでしまいます。
朝鮮戦争については、ちろっとは知識はありますが、その戦いの細かいことまではしりませんでした。中々面白いです。
双方の誤認識から戦争へ
今行われているロシアとウクライナの戦争でも言えることであるが、長引く戦争は当事者両国の双方の誤認識から起こる、ということを70年前の実例でも証明してしまっている。スターリン、金日成、毛沢東 そしてトルーマン、マッカーサー 各人の現状認識の誤りと願望 欲望が、3年半に及んだ泥沼の戦いを生んだということがよく分かる。