【感想・ネタバレ】探偵の探偵IVのレビュー

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ネタバレ

探偵の探偵シリーズ最終章。
峰森琴葉が私刑を行う犯人として追われる身となり、それを玲奈が追うという物語。前回の苦い結果から玲奈は琴葉に距離を置くように、そして琴葉は玲奈を後悔から解放しようと探偵業のテクニックにのめり込んでいくところがとても切なかった。この話は琴葉が逃げているところの描写が全くなく、本当に生きているのかどうかすらも怪しいという所が、人が死ぬことが当たり前のこの作品にとっての良いスパイスになっていると思いました。
また、妹の復讐のためだけに生きてきた彼女が3巻で目標を達成してしまい、抜け殻の状態で仕事をこなしていたのが、琴葉の一件から探偵の役割は「事件を未然に防ぐこと」という真理にたどり着いたところがとても良かった。事件を推理することがメインになりやすい探偵の中で、逆の考えでそこの真理に行き着き、真のラスボスを倒す展開はとても熱くなりました。玲奈も琴葉もこの一件で自分の過去と一旦のけりをつけることが出来たのが良かった。ここまでの4巻はどれも暗くて凄惨な展開が多かった物のここまで読んできた人にはご褒美のようなさわやかなラストになっているので是非よんでほしいなぁと思いました。
この後は、探偵の探偵シリーズと万能鑑定士シリーズの彼女たちが共演するということで、どんな作風になるのかが楽しみです。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
紗﨑玲奈:小松未可子
峰森琴葉:Lynn
桐嶋颯太:花江夏樹
伊根涼子:白石涼子
土井修三:飯島肇
佐伯裕司:今井文哉
須磨康臣:神谷明
竹内勇樹:佐藤拓也
坂東志郎:江原正士
長谷部憲保:草尾毅
逢坂結翔:入野自由
樫山睦紀/姥妙悠児:古谷徹

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2022年10月16日

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ネタバレ

他のシリーズと比べると、感情移入のし難い主人公でした。とりあえず一区切りつきましたが、新章があるのですね。

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2018年05月26日

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この巻で終わりとは分かっていたけど、もう少し読みたかったかな。

市村凛が、意識不明とは言え助かった事が後の高校事変に繋がるなんて構想が大きすぎる。筆者はいつからこれを考えていたのか。すごい

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2022年01月23日

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出てくる探偵さんたちが、かっこよくて、強く賢くなりたいと思う。探偵たちは犯罪まがいのことをたくさんしているけれど、こういう仕事をしている人も世の中にはいるんだな。人を探したり、鍵の閉まった家に入ったりって簡単なんだなと怖くなるけれど、もう少し世の中のことを注意深く見てみようっていう気持ちになる。これって、何?なんで?そういう気持ちを持つって大事な気がする。このシリーズ、怖かったけど、面白かった。松岡さんの違うシリーズも読んでみよう。

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2019年05月18日

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侵入不可能な拘置所内での殺人事件。監視カメラに映っていたのは、玲奈の元後輩の琴葉だった。事件の裏に見える、妹の仇、姥妙。過去に琴葉に投げられた言葉に傷つく玲奈は、それでも琴葉を救うために姥妙を追うが…。
シリーズ4作目。琴葉の急成長が著しすぎて嘘くさくもあるけれど、ふたりがまた和解できてよかった。マスコミの逢坂がなかなかいいキャラをしていた。彼が無事でよかった。私のお気に入りは桐嶋さん。相変わらずいい味出してた。
続編もそのうち読もう。

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2019年02月27日

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「死神」との対決が終わった玲奈の、そもそもその「死神」を生み出した人物との対決。込み入った内容だが全く飽きさせない。ハイレベルな探偵トリック、ギミックも読み手の好奇心をくすぐる。構成もスピード感が最後まで切れず、凄まじいラストシーンに向かって突き進んで行く。最後は少しハリウッド映画的(ハリソン・フォードの逃亡者などを想わせた)で大げさすぎない?と、言うのと、琴葉との関係がややベタッとGL的すぎない?ってケチもつけたい部分はあったかな。それに、最後の方で特に琴葉がダメージ耐性あり過ぎ?ってとこも。ちょっとした描写の加減だとは思ったけど。そこまで肉体的にやられて、それちょっともう無理っしょ、みたいに思えるところが何ヶ所か。でも、四部作でいちおうまとまった。スッキリとした読後感が得られて満足した。良かった。面白かった。これだけの構成を書き切れる松岡圭佑という作家。この人の小説は大部作が多い印象だけど、やっぱり力量があってすごいなあ。

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2018年10月20日

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ネタバレ

最終巻。

ついにこのシリーズもこれでおしまい。

ヒロイン玲奈の妹分である琴葉は何を目指したのか?
そして、ヒロインのとる行動は?

いつも以上の展開がありそうな出だしと、途中経過と。

一応、死に神との決着はついてはいるものの、まだあったんだ、的な話ではあったが。

いつも以上の読後感はちょっと薄かったかな。

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2017年03月16日

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4巻は復讐を遂げた後の諸悪の根源みたいなやつとの闘い。相手は暴力のプロじゃないから戦闘自体は楽勝。
今回も雑学で勝つ。チタンは電磁波を通さない。
3巻より面白かった。でもさんざん不法行為しまくっても警察が証拠がないと見逃すのが都合よすぎかな。
主役と準主役の女がボッコボコにされても後遺症もなく元通りになるところがすごい。

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2016年12月27日

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ネタバレ

琴葉がいい子でよかった!!! というのが一番の感想。

何のかんの読みやすい作品でした。
映像だとしんどいシーン多いけれども。

一応、黒幕をやっつけて 終幕、という感じなのだろうか。

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2020年01月31日

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ネタバレ

読書録「探偵の探偵4」3

著者 松岡圭祐
出版 講談社文庫

p142より引用
“「家族はいずれ失われ、孤独になる日がく
る。それまでに正しく通いあう心を知ればこ
そ、本当に求めあえる他人を見つけだせ
る」”

 探偵を調査する女性探偵を主人公とした、
長編アクションミステリ。シリーズ一旦終了

 家族を不幸に追いやった元凶との因縁に、
決着をつけた主人公・紗崎玲奈。しかし信頼
を寄せた人物との関係が壊れ、会社も移り、
無気力な時間を過ごしていた…。

 上記の引用は、主人公の以前の雇い主・須
磨の言葉。
一時、分かり合えたと思って一緒に過ごして
も、死ぬまで同じ時を生きられる人というも
のは、なかなか出会えないものなのかも知れ
ません。
 主人公の過去の因縁の、元凶の元凶に決着
が着きます。隠しボスみたいなものでしょう
か。
 巻末に新章に来たいと書かれていますが、
今後書かれたとしても、盛り上がりに欠ける
のではないかと思われます。

ーーーーー

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2018年01月02日

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〇 評価
 サプライズ ★★★☆☆
 熱中度   ★★★☆☆
 インパクト ★★★☆☆
 キャラクター★★★☆☆
 読後感   ★★☆☆☆
 希少価値  ★☆☆☆☆
 総合評価  ★★★☆☆

 「探偵の探偵」としてはシリーズ最終作。市村凜の師である姥妙悠児と対峙する。
 東京拘置所内に峰森琴葉が侵入し,密室殺人を含む4件の不審死が発生する。まるで,本格ミステリかと思わせる不可思議な謎である。
 この謎の真相は,姥妙の協力者である精神科医である樫山睦紀がそそのかした自殺だったというもの。偽の新聞記事を用意し,東京拘置所から脱出する方法として,自傷行為の方法を伝え,そそのかして自傷行為をさせる。その自傷行為により,死んでいくというもの
 そもそも樫山を姥妙だと思わせる構成になっている。しかし,松岡圭佑らしいというか,こういうサプライズ要素を驚かすために使わない。物語の中でさらっとばらしてしまう。
 全体的にこじんまりとまとまっている。探偵の探偵の3までにあったようなバイオレンスな描写はあまりない。
 ラスボス的存在だった姥妙も,最後はあっさり玲奈に敗れる。
 面白くない訳ではないが,傑作と言えるほどでもない。松岡祐介としては標準程度の作品か。
 琴葉については,樫山の手から逃げ出して,独自に捜査をしていたというオチ。これなら探偵と警察の手で見つかっていたとも思うのだが…。
 トータルでみると評価は★3かな。
 
〇 メモ
 株式会社シーカーは,る盗聴器発見業にともなう恐喝行為を違法行為として行っていた。紗崎玲奈が所属する竹内調査事務所は,この違法行為を追い詰めようとする。しかし,紗崎玲奈の勇み足などがあり,失敗する。玲奈は,今後はデスクワークをするように言われる。
 峰森琴葉は,PIスクールで探偵業を学ぶ。琴葉は須磨康臣から特別授業を学びたいという。
 市川凜に探偵業を教えたのは,姥妙悠児という精神科医兼探偵。姥妙は探偵,弁護士,精神科医を一体とするトリニティ構想という構想を持っていた。現在は所在不明
 18歳の少年(堺加図雄)による通り魔事件が起こる。琴葉は,東京拘置所に忍び込み,少年に会って話を聞きたいと言う。
 後日,堺が拘置所内で殺害される。警察がスマ・リサーチを訪れる。東京拘置所に峰森琴葉が侵入していたという。
 逢坂結翔というリポーターが,警察がスマ・リサーチを訪れたことに目を付ける。
 警察による東京拘置所の実況見分。警備室のコンピューターをいじることができたのは,東京拘置所視察委員会のメンバー7人だった。
 東京拘置所で縞賀隆平が死ぬ。東京拘置所での2件の不審死が,玲奈と関連付けて報道される。玲奈は逢坂に取材されるが,映像記録をひとコマたりとも残させず対応する。
 玲奈は渋谷109のバックヤードで桐嶋と会い,琴葉のこと,姥妙悠児のことを聞く。
 東京拘置所では,入江要人が死ぬ。玲奈はマスコミの影響を受けた警察に追われるが,撒く。竹内調査事務所が用意した隠れ場所で須磨と電話で会話し,姥妙の行方を捜すように説得される。竹内調査事務所の同僚である桑原希帆が警察に玲奈の居場所を通報。警察の目の前に玲奈がいる状態で,東京拘置所で,栗田洋大が死ぬ。玲奈は琴葉が指名手配されるのを防ぐため,警察の捜査に協力するという。警察は,玲奈に,36時間の猶予を与える。
 玲奈は東京拘置所で調査を開始する。逢坂が玲奈を取材。東京拘置所視察委員会の樫山睦紀が,姥妙ではないかと疑い,調査をする。
 玲奈と逢坂は,樫山に尾行を悟られ,妄想性人格障害と思われる何者かに襲われる。撃退し,スマホから情報を盗み出す。
 襲撃者から盗んだ情報をもとに,大塚喜代司という大手出版社に勤める男の妻と接触する。玲奈は大塚の家に忍び込み,東京拘置所内での不審死についての奇妙な新聞記事を見付ける。
 玲奈は遭坂から樫山についての情報を得る。大塚の家で見つけた記事は偽造されたもの。玲奈は,樫山が偽の新聞記事を利用し,堺をそそのかして,自傷行為をさせたと推理する。ほかの死者も,拘置所から出るために,他殺ともとれる自傷行為をそそのかされていた。
 玲奈は樫山の家を訪れる。玲奈は樫山から話を聞く。樫山は琴葉を東京拘置所に忍び込ませたことなどを話す。玲奈は樫山の家を出るが,樫山の家の仕掛けにより録音した音声は失ってしまう。
 玲奈は逢坂に助けられる。しかし,逢坂に妻と子どもがいることを知り,逢坂を眠らせ,事件から遠ざける。
 樫山は姥妙ではなかった。樫山は自殺する。そして,東京拘置所での一連の不審死が自殺だったという遺言を残す。
 本物の姥妙は,樫山の死と一連の事件を利用し,自らのトリニティ構想を生かすための改正法案の原案を通す。玲奈は,樫山の弟子から奪った不正コピーを防止しているティンプルキーをもとに,姥妙の隠れ家を見つけ出す。
 姥妙は隠れ家に向かう。隠れ家には琴葉がいた。琴葉樫山の手から逃げ出していたのだ。隠れ家に玲奈も到着する。
 姥妙と玲奈の対決。玲奈はチタンが電磁波を通さないう性質を利用し,証拠の録音を持ち出そうとする。姥妙玲奈の対決は玲奈の勝利。姥妙は「佐々木」という言葉を残して昏睡状態に。
 エピローグ。玲奈と琴葉は,スマ・リサーチの対探偵課に戻る。玲奈が,探偵の探偵の仕事をしているシーンで終わる。

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2017年12月28日

Posted by ブクログ

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妹がストーカーに付け回され、殺される。ストーカーに気付かれないよう遠く離れた地で暮らしていたにもかかわらず。その裏には居場所を突き止めストーカーに情報提供していた探偵の影が。妹を失い失意に暮れる姉、主人公の綺崎は、不正行為を働く「探偵」を調べあげる「対探偵の探偵」となり、妹の死の遠因になった探偵を探し続ける。計4冊。

妹の死に関わった「探偵」との直接対決にケリをつけ、抜け殻となった綺崎。しかし、妹の死の原因となった「探偵」を育てた「探偵」がいた。そんな折に、密室で警備も厚いはずの留置所で変死体が次々と発見され、容疑は綺崎の妹分、琴葉に及ぶ。抜け殻だった綺崎は、妹分の琴葉を助ける為、再度立ち上がり、闇探偵を育てた探偵の大元との対決に臨む。

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2016年07月19日

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