あらすじ
1964年、長野県塩尻市生まれの主人公・秋田泉一は、小学校の徒競走での一等賞をきっかけに数々の大会で金メダルを獲得し、中学に入る頃には「塩尻の金メダル男」と呼ばれるようになる。しかし、それは、“一番を目指し続ける”という波瀾に満ちた人生の始まりにすぎなかった――。
何度失敗しても決してめげず立ち上がり、様々な一等賞にとことん全力で向かって、思いがけずチャンスをつかんでいく泉一。その一途な生き方を、高度経済成長からバブル崩壊を経て平成の今日まで、時代風景と重ね合わせながらユーモアたっぷりに描くエンタメストーリー
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Posted by ブクログ
最後のあとがきにジーンっときた。
明日のことは誰にも分からない。でも出来れば幸せになりたい人がほとんどだと思う。
それでも主人公は一等にこだわり茨の道を進む。でもそれは結果彼にとって幸せなことだったんだなぁと。
暖かい本でした
Posted by ブクログ
私は1番になりたいとあまり思わないけど、その気持ち良さを知らないからかもしれない。それと、この人ほど無欲に純粋に一等賞を目指せないというのもあるかも。無欲というと変だけど、でもそんな感じ。
失敗を恐れず色んなことに挑戦し続ける秋田泉一が雑誌のインタビューで人生を振り返る。
ポジティブで楽しいこういう話は本当はあまり好みじゃないんだけど、ウッチャンが笑顔で話している姿を思い浮かべると不思議と胸にストンと入りました。軽いようで深かったな。楽しかったです。
Posted by ブクログ
第一章 塩尻の神童
第二章 ミスター中庭
第三章 大都会東京
第四章 最良の女性
第五章 がんばったで賞
第六章 全力で生きていく
一人舞台「東京オリンピック生まれの男」から、「金メダル男」と改題し映画化。
戯曲から、脚本、小説、映画と普通とは逆の順序で出来上がった作品で、お互いの足りない所を補って、相乗効果になった作品とあとがきにあったので、舞台は終わっていてみられないけど、映画をみたらまた違って見える作品なのかなと思います。映画終わる前になんとか読み終えました。
前編通して、真剣に一等賞を目指してるんだけど、どこかコント風というか、それが生誕から50歳ぐらいまで続くので、ちょっと天丼シーン長いよと、間で感じてしまいました。
小説は、もう少し感動とか、物語膨らますところあってもいいのかなと思いながら読みました。
映画のキャストも決まってるから、泉一くんどこまでHey!Say!JUMPなのかなと思ったり、ここはウッチャンかなあと、どうしても映像で考えてしまいました。映画だと時代とともに描かれる曲も流れるだろうから、もう少し懐かしい感情が呼び起こされるんだろうなー。表現部での、坂本龍馬の一生を描いたダンスとか、映画の中で、ぜひみてみたいなと思いました。
Posted by ブクログ
Hey!Say!JUMPの知念侑李さんとウッチャンナンチャンの内村光良のダブル主演映画「金メダル男」の制作が始まったと知ってからずっと原作を読んでみたい!と思っていた。
「先のことなんて誰にもわからない。ただ懸命に生きていく」、懲りない、へこたれない、あきらめない泉一の波瀾万丈、怒涛の生き様がたくましくもあり、切なくもあり。
わたしも今日を懸命に生きるぞ!と自然、活力が湧いてくるとともに、ますます映画の公開が楽しみになった。
知念くんが小手男爵を始め、体操部、陸上部、卓球部での泉一の姿をどう演じるのか、とりわけ、田原俊彦の『哀愁でいと』のものまねや、ミスター中庭『表現部』を創設した泉一が文化祭で発表した『坂本龍馬〜その生と死〜』のシーンが楽しみ!
もちろん、ショッピングモール街のシルク・ド・ソレイユを演じる内村さんも無人島での内村さんを見るのも楽しみで仕方がない。