あらすじ
「日本歴史時代作家協会賞」受賞の人気シリーズ第3弾、待望の文庫化!
数千の男女が蠢き、夥しい金が動く。
幻の花が咲く街・吉原。
遊女たちの命を次々に奪う病の正体は!?
おゑんは、複雑な事情を抱える女たちを診ることを生業とする闇医者だ。
吉原の廓・美濃屋で花魁の安芸を診察した帰り、甲三郎と名乗る謎めいた男がおゑんに声をかけてくる。美濃屋の主・久五郎と吉原の惣名主である平左衛門のもとにいざなわれたおゑんは、3日前に倒れた遊女・春駒を診て欲しいと二人に頼まれる。
しかし、これまでおゑんが見たこともない症状で病み窶れている春駒は、治療も虚しく命を落としてしまう。平左衛門によると、最近、同様に亡くなった遊女は春駒で3人目だという――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
このシリーズ前2作は連作短編だったが、3作目にして長編作品。
吉原で遊女が、見たこともない症状で倒れる事態が続けて起きる。吉原惣名主らから、治療を頼まれたおゑんがその病の正体を突き止めようと奮闘する。
吉原の首代の甲三郎が彼女を助力し、おゑんが何者かに襲われたときも、危機一髪で助けに入る。
この甲三郎、『弥勒の月』シリーズの遠野屋清之介と同じような雰囲気を纏っているような魅力的な男で、次回作以降このシリーズに登場するようである。
1作目で患者だったお春は、すっかりおゑんの片腕となっており、甲三郎をも手玉にとるほどの逞しさを備えていて、末音同様、このシリーズに欠かせない存在。
『弥勒の月』シリーズ同様、見逃せないシリーズと鳴っている。
Posted by ブクログ
時代もの好きの母から借りたシリーズ3冊目、ミステリーとしてはもっとも楽しめました……今回は吉原が舞台です
登場人物の心理描写は、暗くて深くて重くて……弥勒シリーズと同じくこれぞあさの節!という感じ
全編に漂うダークな雰囲気は、おゑんその人と重なります
4冊目以降はまだ文庫になっていないようなので、しばらくお預けとなりそう
あさのあつこさんの現代小説を読んだことがない(!)ので、ぜひ読んでみたい
きっと文体やテイストがまったく違うんだろうな〜、「バッテリー」からかな〜