あらすじ
「誰にも裸を見られてはなりませぬ」
海神の国の帝・キリイの肉体には秘め事がある。もしそれが暴かれれば、自分は殺され、この国は敵国ギメイルの侵略を許すことになるだろう。
だが、素性の怪しい薬師のスザクに不敬を働かれ、秘所を見られてしまった。
「刀を収めろ。まるで乱暴された姫君のようだぞ」
そう嗤うスザクに、キリイは憎悪と疑惑とともに妙な安らぎを覚えて――!? 快楽の闇の中で探り合うような関係。それはこの世界の運命をも動かし始める――。
感情タグBEST3
読む順番間違えなくてよかったー
前作の「神子は〜」が、かなり不完全燃焼で終わってた意味がよくわかりました
スピンオフではなく、完全な続き物でしたね
最初の「帝は〜」は伏線はあるものの、ある程度話は完結している感じだったから、次も順番違ってもわかるかなと思っていましたが、この3部作はたぶん順番通りに読んだ方がいいです❗️
世界観にも浸りやすいし、今回の主役のキリイの人間性やその背景を先に知ってしまうと、ちょっと面白みが半減しそう…
まとめの話だけあってクライマックス感がすごいです
Posted by ブクログ
帝は獣王に降嫁するシリーズ3作目
出生の秘密を持つ キリイは海神との繋がりを持たない
海神との繋がりを持たないため、海中で過ごすことも、花鱗も持たないため、帝になることが出来ない
キリイとナギを陥れ、皇帝となったキリイの哀し運命のお話
どこの国にも属せない出生のスザクは父親の復讐のために生き、キリイの元にくる
お互いが心を寄せあいながらも、傷つけあうように愛しあう姿が痛々しくて
この三兄弟がどう救われ決着がつくのかと、どんどん引き込まれていきます
ユアハとハヤテ
ユアハの苦しみと愛に泣けます
最後は救われたのかしら?ハヤテがこれから癒して救うのですね
弟を赦す寛大なシキと穢れなきナギ
その愛に触れてスザクと共に生きていくキリイ
共に手を繋ぎ新しい国になる未来を感じる終わりが良かったです!
3部作最終章
今回は一作目、二作目でかなりダークなイメージの次男が主人公。
一作目、二作目で攻めとして登場していましたが、今作品では攻めから受けへと変えられます。
全体的なまとめの章でもあるので、一作目から読むととても楽しめます。
シキもナギもそれぞれの愛しい人たちも一緒になって戦うなんて、シリーズ上、最高の終わり方です。
でも、みんな伴侶が男だから世継ぎがいなくなっちゃうなぁ、なんて思いました