あらすじ
「誰にも裸を見られてはなりませぬ」
海神の国の帝・キリイの肉体には秘め事がある。もしそれが暴かれれば、自分は殺され、この国は敵国ギメイルの侵略を許すことになるだろう。
だが、素性の怪しい薬師のスザクに不敬を働かれ、秘所を見られてしまった。
「刀を収めろ。まるで乱暴された姫君のようだぞ」
そう嗤うスザクに、キリイは憎悪と疑惑とともに妙な安らぎを覚えて――!? 快楽の闇の中で探り合うような関係。それはこの世界の運命をも動かし始める――。
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Posted by ブクログ
帝は獣王に降嫁するシリーズ3作目
出生の秘密を持つ キリイは海神との繋がりを持たない
海神との繋がりを持たないため、海中で過ごすことも、花鱗も持たないため、帝になることが出来ない
キリイとナギを陥れ、皇帝となったキリイの哀し運命のお話
どこの国にも属せない出生のスザクは父親の復讐のために生き、キリイの元にくる
お互いが心を寄せあいながらも、傷つけあうように愛しあう姿が痛々しくて
この三兄弟がどう救われ決着がつくのかと、どんどん引き込まれていきます
ユアハとハヤテ
ユアハの苦しみと愛に泣けます
最後は救われたのかしら?ハヤテがこれから癒して救うのですね
弟を赦す寛大なシキと穢れなきナギ
その愛に触れてスザクと共に生きていくキリイ
共に手を繋ぎ新しい国になる未来を感じる終わりが良かったです!