あらすじ
北米からの帰国者に感染力の高い新型肺炎の疑いが生じる。連行は細菌兵器ゆえの隔離、ヒューマノイド対応だったのか。テロ集団は
なぜ「破壊」でなく「消滅」という用語を使うのか。様々な憶測が渦巻くが依然、首謀者が誰か掴めない。やがて孤絶した空港に近づく高潮の危険。隔離された10人の忍耐と疲労が限界を超え「消滅」が近づいた時、爆発音が!
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Posted by ブクログ
ブラック・ベルベットでも思ったけど、コロナ禍で読むとぞわっとする系。
何せ新型のウィルス性の孤独の肺炎とかね…!
あとアッ○ルウォッチの予言みたいなことになってたのには笑いました。
2015年に単行本で出て、その前に読売で連載してたんですけど時代の先を行ってましたわ-。
うちは読売新聞だったので、本になってから読もうと心を鬼にしてスルーしてたもんです。そんなおもひで。
Posted by ブクログ
ヒューマノイドとか出てきたりテロリストに疑われてたりなど、現実的にはあまり起こらないような内容。
でもなぜかすごい先が気になってさくさく読み進めていった。
テロリストを探しているヒューマノイドのキャサリンが本当はテロリスト??と疑ったり、何かしらやましいことがある中年女性とか謎の親父、何かありそうな親子など気になる人たちも続々。
すべてラストでスッキリした。
他の人たちの口コミ読むとイマイチって感想も多いけど、私は「はぁーーー面白かった!」と思った。
空港好きだしこれもまた面白く感じた一因なのかも。
あと、謎の肺炎が今の新型コロナウイルスとリンクしていつ書かれたの??と思ったら5-6年前だった。
謎のウイルスが現実世界とリンクした。
Posted by ブクログ
上巻では登場人物の多さに覚えきれなかったが下巻にくるとそれぞれのキャラクターの個性がでてくるので見分けがつくようになる。
あえて名前をださずにいる登場人物がいることで尚のことこの中にテロリストがいるように思わせつつ結末は違う方向にいき驚き。
読みやすく、楽しく読ませていただきました。
Posted by ブクログ
すごく良かった。
上下巻のボリュームがあるのに実際はほとんど何も起きてないという。作者さんの文章力というか、小説力に脱帽ですね。
そして最後の終わり方が、みんなが想像してたことと多分真逆の方にいったのも良かった。
個人的な好みとしてはもっと消滅させてしまうとんでもないことが起きても良かったからちょっと物足りなかったけど…。
登場人物多くて結局名前は覚えられなかったけど、特徴さえ覚えてたら問題ないので、途中で諦めた。
Posted by ブクログ
作者あとがきが面白かった。科学は数学の考え方には自分はとんと遠いが、確かに将棋ドキュメンタリーなどは面白い。
またラスト描写、ピラフをガン見していたメンバーが妙に印象に残ったが、だからこそのエンドロール的展開に笑ってしまった。
「この中にテロリストがいる」と入管に引っかかったメンバーそれぞれが推測し合う物語。
途中、テロの方法が感染病では、という説もあったりして
今空港は大変だろうなぁ、とタイムリーに思ったり。
舞台化も出来そう。キャスリンを演じる人は本当に大変だろうけれど。
何を「消滅」させるのか、そのオチもタイムリーに不満に感じたことがあったので興味深かった。
(Avril LavigneのPVを偶然観て、Head Above Waterの意味、「頭を水面に出すだけでいいのか?荒波から引き揚げてほしいとは望まないのか?!!」と気になってCDを借りたら訳が『荒波を乗り越えさせて』
…乗り越えるって下手したら船が与えられる位のイメージを持ってしまうのは自分だけだろうか。。。
オリジナル言語のままで触れられないデメリットを痛感。。。)
本当に、そんな時代が来てほしい。。。
恩田氏の作品をみると、覚えておきたいな、という文章がいつもある。
『慢性的に暴力を受けていると、だんだん絶望が傍観へと変わっていく。痛みをまともに受け止めないよう、心も身体も閉じていく。現実を見ないよう、ある種の殻をまとうようになるのだ。やがては、自分はあまりにもつまらなくダメな人間なので、暴力を受けてしかるべき存在なのだと自らを卑下し、貶めるようになる。』
『勾留期間が長くなると、やってもいない犯罪を自白してしまうという気持ちがほんの少しだけわかるような気がする。とにかくここを出たい、ここから解放されたい、という気持ちが強まるのだ。』
『以前、何かで、なぜ人間の顔に眉毛があるのかという話を読んだことがある。人間は外敵を一刻でも早く見つけ出すため、「顔」を無条件で認識するようにできているらしい。壁のシミや、ポストや、天井の節目に「顔」を見てしまうのも、本能にそう刷り込まれているからだというのだ。で、敵を発見したら、まずするのは威嚇である。…極力無駄な戦いを避けるためだ。特に、眉は感情のサインを表現しやすい。眉を吊り上げ、「近寄ってはならない」ということを伝えるのだ。』
『なるほど、ギャンブルというのはこんなふうにして発生したのだな、と実感した。何が起きるか分からない不確実な未来は、人間にとって恐怖である。……先の見えない恐怖を興奮に変え、楽しみに転じる。…この先どうなるのか、誰か教えてほしい。宙ぶらりんかつ受け身の状態でいることが耐えがたい。しかし、「賭ける」という主体的な行動を取ることで、運命を「利用する」側に立ちたいという望みが少しだけかなえられるのだ。…余裕をもちたい、という願望が…』
Posted by ブクログ
鳥の巣頭とヘッドホン男が違う人とはわかってるのに度々同一人物かのように読んでしまった。SF苦手だけど要素少なめだからサクサク読めた。今回はちゃんと結末のあった恩田陸だけど、空港を出たら消滅が遂行されるくだりがよくわからず。負けず嫌いな女性医師が好きだった
Posted by ブクログ
上下巻まとめての感想。空港の入管で足止めされた人たちが「この中にテロリストがいる」と言われてみんなで推理していく話。
足止めを食った人の中にテロリストがいるのかと思いきや結局ベンジーが怪しいという話だったので筋としては肩透かしをくらった気分。でも登場人物それぞれの視点で物語が進んでいく過程を読むのは面白かった。
何かに追われている母子のことがちょっと気になった。
Posted by ブクログ
複数人の思考を読めて面白かったけど、そこまでクライマックスへの期待を上げた分、もう少し意外な結末であればもっと面白かったのではと思いました。
Posted by ブクログ
ちょっと物足りない結末だったかな、という印象。上巻のほうが勢いあったかも。
でも互いのことを知らない人たちが一箇所に集められて、ともに長い時間を過ごすことで一種の仲間みたいな気持ちになって、個室を用意された時に離ればなれになっていいのか、と葛藤するシーンは印象的だった。個々のキャラをうまく書きわけているのはさすが。それとやっぱり犬は空港の犬だったんだなーと。また、3人でラーメン屋に行って連絡先交換するくだりが微笑ましかった。
今後キャスリンみたいなロボットが現れるのか、現れたらいいな、とこれからの未来に期待。