【感想・ネタバレ】方丈記のレビュー

あらすじ

災厄の数々、生のはかなさ……。人間と、人間が暮らす建物を一つの軸として綴られた、日本中世を代表する随筆。京都郊外の日野に作られた一丈四方の草庵で、何ものにも縛られない生活を見出した鴨長明の息遣いが聞こえる瑞々しい新訳! 和歌十首と、訳者のオリジナルエッセイ付き。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

無常観と人間味のいい感じの混じり具合。さいこ〜。
なんとなくフェルナンド・ペソアにも通じるところがあるなとも思った。

テンション爆上がり秘曲披露事件とか、長明個人のなんかユーモラスなところとかも愛らしいなと思った。

飢餓に見舞われた貴族の人がいまだそれとわかるいでたちで物乞いをしているというのも、そこまで触れられている感じではなかったけど、皮肉味があるというか、なんというか。

付録の『発心集』の一篇が思いのほかめちゃくちゃ面白かった。最後の最後で、予想を裏切る終わり方というか、おおー!そっちいく?!みたいになった。やるじゃん!!!と思った。ぜひ『発心集』の方も全篇読んでみたいな。

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2021年05月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大火や飢饉、大地震が立て続けに起こり、物に執着しても仕方が無いと痛感し、簡易な方丈の庵で暮らす。出家して山に暮らしながらも、短歌や楽器は断ち切れず、人間味がある。
ストレスからは逃げれば良い、簡易な庵と趣味さえあればどこででも生きていけると。
肩の力が抜けて、そんな暮らしも良いかもしれない。

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2024年11月23日

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