あらすじ
ある日、街に現れたイソギンチャクのような頭を持つ奇妙な生物。不思議な曲を奏でるそれは、みるみる増殖していく。その美しい歌声は人々を魅了するが、一方で人間から大切な何かを奪い去ろうとしていた。(表題作) 人と人あらざるもの、呪術と科学、過去と未来。様々な境界上を自在に飛翔し、「人間とは何か」を問う。収録作すべてが並々ならぬ傑作! 奇跡の短篇集。
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Posted by ブクログ
収録されている掌編すべてが重厚なSFで、読むのにかなりの時間を掛けてしまった。
最も気に入ったのは「上海フランス租界祁斉路三二〇号」。一人称視点から展開される不思議な出来事は、実は史実のパラレルワールドだったというゾクゾクする面白さ。ここで描かれた科学者の正義がとても良かった。