あらすじ
〈R16指定〉
中学生は決して読まないでください!!
5~6時間で中学3年分の数学がほぼ終わってしまう
「禁断の書」ついに発刊!
本書は、中学・高校で数学に挫折してしまった大人のための
「最速・最短で数学のやり直しができる本」です。
誰にでも必要な数学知識の基礎になる中学数学。
時間がない社会人のために、
3年分で学ぶ内容を、ぎゅっと凝縮しました。
本書のために、つくられた「3つのゴール」を目指して問題を解くと、
中学数学で習う最重要の単元がほぼすべて学べます。
東大人気教授の数学教室、開校です!
感情タグBEST3
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思考体力
・数学の目的の一つは、世の中の課題を解決すること。日常の困りごとをクリアするために進化した。
・「公式を覚える」よりも、意味を理解して「論理的に考える」ことが大切。
・思考体力その1:「知りたい」「解決したい」という想い。思考のエンジン。
・思考体力その2:粘り強く考え続ける力。思考のスタミナ。
・思考体力その3:自分の判断や答えを疑う力。計算ミスなどを防ぐ。
・思考体力その4:物事全体を俯瞰して眺められる力。目的(全体像)を見渡す力。
・思考体力その5:複雑な課題で選択しがいっぱいある時に、正しく評価する力。
・思考体力その6:閃き。
・数学は「課題解決武器」「社会人として必要な思考体力(頭の良さ)を身に付けるための訓練」。
・最短ルートはゴールから逆算するといい。
料理でいえば、先に作るもの(ゴール)を教えてもらったら、作っていく行程にも見通しがつけやすい。
・xやy=わからないものを「xやy」に置き換えておく→「xやy」にはどういう関係性や規則性があるか→
「式を立てる(再現性のあるパターンを考える)」→決められた手続きに倣えば、誰でも機械的に答えが出せる。
・携帯電話の電卓アプリを立ち上げて、画面を横にすると、関数電卓になる。
・複数の要素(次数。n次)で、人工知能(ビッグデータ)は対応する。
データの要素を増やせば増やすほど、解析の精度は上がる。
・自然界は、二次関数(放物線)であふれている。
・世の中は「三角形」と「円」であふれている。
・図形の問題は、実際に描いてみた方がいい。頭の中でやろうとすると、どうしても間違いを犯してしまいやすいからだ。
・微分は「細かく分ける」ことだ。全体を眺めているだけだと気付かないことが多いが、
各作業を細かく分けていくと、その小さな単位の中では「無駄」が見えやすくなる
・積分は「細かく分けたものを、改めて積み上げて、全体に戻す」ことだ。そうやって、スタートとゴールを指定する。
・中学数学は全ての基礎であり、その応用範囲は無限である。
Posted by ブクログ
東大教授の西成活裕氏が文系の人でもわかりやすく中学数学を解説した一冊。
本書を読んで250ページ程度で中学数学の概念が理解できました。
サクサクと読むことができ、概念と例題がテンポよく解説されていて復習できるとともに発見も大いにありました。
また、日常生活で活用できる場面や二次方程式、関数、図形の詰まりそうな部分が解説されていて学生時代にあやふやだった部分を改めて理解することもできました。
ただ残念だったのが、2次方程式の部分で例題と本書の解説に基づく解答があればさらに理解が進むと感じました。
駆け足で書かれているのですぐに全てを理解できたわけではないですが、現役の学生よりも大人が読んで懐かしさとともに復習できることと日常生活で取り入れてみようと感じる部分があった一冊でした。