あらすじ
“視察”の開催によりこどもたちの棟へと紛れ込んだ大人の目。監視の間隙を縫い、開催が企てられる“深夜の同期会”。静けさに満ちた夜に互いの謀略が交錯する――。
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奇妙な洋館に住む人形と影の不思議な日々…。
舞台は、顔のない一族「シャドー」と、その顔役として仕える「生き人形」たちが住む洋館<シャドーハウス>。シャドー・ケイトに仕える生き人形・エミリコは、ドジで失敗も多いけれど、ケイトの役に立てるよう一生懸命。毎日お部屋を掃除して、ケイトの「顔」として働く。そんな日々の中でエミリコは、「生き人形は余計なことを考えてはいけない」という教えに反して、「シャドーハウスってなんなのでしょうか?」と疑問を持ち始めてしまう…。
本作の魅力は、表向き幸せな日常の中で常に漂う不穏さです。エミリコたちは、「生き人形はシャドー家の役に立たなければいけない」という教えを信じて、どんなひどい扱いを受けても毎日幸せそうに働きます。生き人形たちが徹底された上下関係に疑問を全く持たないのはなぜなのか?この洋館には何か秘密があるな…という雰囲気がたまりません。
洋館と秘密、この言葉にピンときた方はぜひ読んでみてください。
一緒にこの不思議なシャドーハウスに迷い込みましょう。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
同期組が人間だった頃の記憶を取り戻す回。
次々と衝撃の事実が明かされていて夢中で読んでしまった。
どんどんそれぞれのキャラが好きになる。
―――
10巻を読んでから再読。
ショーンとリッキーが取っ組み合いしてるの可愛い。
エミリコの秘密
エミリコがずば抜けた身体能力があることや手先の器用なこと、読み書きやマナーがなっていない理由が明らかになってスッキリした。村で暮らしていた記憶を4人も取り戻したことも驚いたが、それ以上に明かされたケイトの本当の秘密にドキドキしている。