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Posted by ブクログ 2020年06月11日
西洋といっているが、欧州。あるべき姿がどのようなものかはとてもとても共有しづらいものなのだろう。書いてあることの裏をとる気力が今のところないので、感想がかきづらい。読むのに体力がいるが、読む価値はあった気がする。トランプの評価ができるかどうか。イスラムに、ローマに対するキリスト教を見るように思う。
Posted by ブクログ 2019年08月31日
・欧州では長年,中東やアフリカからやってくる大量の移民を受け入れすぎた結果,負の側面が見えてきた.
・これはうちうちには懸念されていたことだが,移民の排斥は人種差別主義者や不寛容さの現れであると評される空気がば長く続き,真正面から向き合うことを避けてきた.そういう人はひどいレッテルを貼られ大きなバ...続きを読むッシングを受けた.
・これが移民受け入れのさらなる緩和と対策検討の遅延を招いた.
・移民により社会の高齢化の抑止,労働力供給,多様性の実現など様々なメリットをもたらすという主張が絶えないが著者はいずれも否定している.
・その結果,欧州のアイデンティティ,文明が失われつつある.為政者含め欧州の人たち自ら招いたこの自体を筆者は「西洋の自死」と表現している.
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本書の舞台は欧州であるが,最初の解説にある通り,これはいずれ日本にも起こりうることだと思う.
そういう意味でいうと未来の一パターンを見ていると思った方がいいかも,
目先の綺麗事は表面化しづらい緩慢な悪影響を置き去りにしてしまう.
民族,宗教,生活習慣の違うもの同士が相入れるというのは綺麗事であり衝突する部分が少なからずある.
移民側の視点はあまりないがそれでも壮絶なバックグラウンドがあると改めてわかる,
移民にならざるを得ない人,移民になることを選択した人に比べれば日本で時に不満を垂れながらぬくぬくやってい流自分は世間知らずだなあと感じる.
移民が大量に押し寄せた結果,その地域の雰囲気の激変,治安悪化,宗教的衝突があるのもすごい話.今の日本ではあまりないように思えるがいずれそういう町がでてくる?
ブレグジットに至ったのも移民問題が市民の感情を動かす一つの理由になっているんだろうなあ.
それにしても異教徒達の衝突はいつの時代も絶えない.宗教が救った人の数と葬った人の数,宗教によりもたらした幸福と失われた幸福どちらが多いんだろう?
主義主張背景が異なるもの同士が同じ空間にいると衝突が発生する.己を通すために様々な意見が表出され最終的には党派が生まれる.あると党の躍進には何かしらの利益が伴うため,ステークホルダーが纏わりつく.そうして利権を奪取したり守る動きが生まれる.
異なる人種・宗教・国家間の衝突はいつの時代も不可避,どちらも一長一短の押したり引いたりの状態が延々続く.欧州の移民問題もそうだけど日本での諸問題も同じことが言えそう.これらの問題の円満で最終的な解決というのは不可能かもしれない.〜〜の解決とかいう綺麗事には注意した方がいい.左右どちらの主張でも.もはや解決不能な政治エンタメと割り切って感情の煽られることもなく自分ごとに集中した方が良さそう.
宗教対立,流血不可避だ.
マイノリティの意見が徐々にマジョリティに浸透していく,という話がSkin in the gameにあると聞いた.そちらの話も面白そうだ.
Posted by ブクログ 2019年02月26日
欧州の移民問題を取り上げている。日本も対岸の火事ではない。日本は移民に厳しいと書かれているが、それは違う。難民の審査も厳しいと言われているが、法の抜け道があるので、それも違う。それに、50年以上も前から日本は移民大国だ。移民の多くが見た目が日本人と変わらないのでそう感じるたのだのだろう。それにしても...続きを読む、欧州の移民問題は、日本と比べると改善しようがないほど、深刻だとういうことがよくわかる一冊だ。日本人も読んでおくべきだと思った。