感情タグBEST3
異母兄伊織の逆襲も制した桜夜。兄との決別以降、組をそして部下を、大事な人達を守るために、自身をどれだけ鍛え上げてきたのだろう。
そして、伊織との決定的な差は、周囲への、そして周囲からの信頼を築き上げたことだと思う。
母親の恨みを受け継いだ異母兄伊織から、ずっと「愚弟」「不正解な弟」とよばれ続け、大事...続きを読むなユリを拐われ、自分の命をおびやかされ、狙われても尚、幼い頃に命を助けられた恩を思い、この状況で異母兄への礼を口にし、殺さずその場を去ろうとする桜夜。それを黙って見守るユリ。
去り行く二人の背中に、なおも「お前達の束の間の恋愛(じゃれ愛)は長く続かない」と言い放つ伊織だったが、二人がきっぱりと否定するところに、数々の試練を乗り越えて築いてきた桜夜とユリの深い絆を感じた。
しかし、伊織が言ったとおり、海中トンネルが水圧で崩壊して海水が流れ込む。
嘲笑う伊織。伊織が放った言葉に一瞬立ち止まる桜夜。
それは伊織がまだ、二人の父である桜夜組組長を伊織と同じ「勝者」として畏敬し慕っていることを裏付けていた。
異母兄との決別を決めた桜夜達に迫る海水、逃さないと背後から迫る伊織の組織の部下達をかわし、防水シャッターまで辿り着いたが、シャッターが降りかかっていた。
その時桜夜がとった行動は、愛しいユリをシャッターの下から安全地帯に滑り込ませて救った。
部下達も全員安全地帯に移ったが、桜夜だけが間に合わず、シャッターの外側に残されてしまった。
うろたえるユリと部下達に対し、桜夜は冷静に「組長に報告し、指示に従え」「ユリを頼む」と指示を放つ。
このあとどうなるのだろう、桜夜を助ける方法はあるのか。二人のハッピーエンドを願わずにいられない。
続きが早く読みたい。