魔法使いに頭をトカゲに変えられ、記憶を失うばかりか、自分の中に他人が住んでいる…???
そんなとてつもない状況に置かれた男、カイマン。「口の中の男」が犯人を言い当てるまで魔法使いの頭に噛みつき続けるカイマンは、はたして元の姿に戻れるのか…。
読み進めるにつれて明かされるカイマンの秘密や、魔法使いの世界とホール(人間の世界)との関係性の謎を知るたびに、「そういうことだったのか」「え、じゃあこれってあれと繋がってたの!?」という驚きがあり、読み進める手が止まりませんでした。
また、絵にとても味があってマンガの世界観とマッチしており、時には恐怖、時には安心感が感じられ、登場人物と感情を共有しているような気分になりました。
ただ顔を変えられたから元に戻すだけだと思っていたのに、登場人物やそれぞれの世界が複雑に絡み合い、あんな結末になるなんて…。
口の中に他人が住んでいる記憶の無いトカゲ頭の男の結末、少しでも気になった方は必読です。
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Posted by ブクログ
全く予備知識ないまま読み始め、最初の三巻までは世界観にうまくピントを合わせられず、しかしそこから惹き込まれてとうとう大団円!
アイデンティティ確立と友情の物語だったのかなとも思いつつ、憎悪と復讐の物語でもあり、とにかくそんなきれいにまとまらないところが魅力。
グロテスクなのにユーモラス。ボス戦なのに餃子。矛盾と混沌に満ちた世界を、無理にわかりやすくきれいに収めようとせず、混沌のままエンターテイメントとして描ききった作者の胆力と筆力にただ敬意を。
何も知らずに読めて本当に良かった。
Posted by ブクログ
23巻、ありがとうとしか言えない…
18年の歴史に幕を下ろした素晴らしい1冊。
私自身はドロヘドロに出会ったのはたった1年前だったけど、ハラハラドキドキしながら気になっていた結末をついに見ることが出来て感動しています。
あんなに沢山あった伏線たちがきれいに解決されていてすっきり。23巻を読んだ後に1巻から読み直すと更に楽しめますよ…!
ドロヘドロはギャグとシリアスのバランスがちょうどいい。現に、カイマンの魔法が見れるなんて…!と思っていたら餃子魔王。笑 ラスボスとの最終決戦でも笑わせてくれるとは思いませんでした。最高。
失われた仲間も多いけれど、最後にはホールも魔法使い世界も晴れて、残った人々が笑顔で暮らせているようで嬉しい…
カイマンと二階堂が約束していた、2人でお店をやるってことも実現されて涙出る。2人でというか、毒蛾と鉄条がバイトしてるけれども。微笑ましい…
とにかく、林田先生お疲れ様でした!素敵な作品をありがとう!
Posted by ブクログ
スーパー大団円じゃん……
ギョーザ魔王ここまでのシリアス展開で不意をつかれてしまったが鬼強くて笑った。
そうそうドロヘってギョーザ漫画だったなって。
ニカイドウとカイマン、「友達」エンド美しすぎて本当によかった。
それとニカイドウの川尻兄ちゃん呼びで泣いてしまった。
煙ファミリーチート揃いでさすがエリート魔法使い。
みんながよかったねってなるほんとよかった(語彙力)。
カイマンとホールの切っても切れない関係、カイマンとは何者なのか(前巻でみんなカイマンってあったけど)何故「ドロヘドロ」に対抗できるのかうっすら読めるけど読みきれないのでやっぱり頭から読み返したい。
あとがきが印象的で19巻のあたりでオッ?となった一人なので、引き延ばしではなく作者が納得するためのこの巻数だったのなら読者としても気が軽くなった。
Posted by ブクログ
完結巻。
数多いたキャラクターには戻らない者もあれど、やはり大団円には感無量。最後まで読んでよかったと思える最終回だった。毎巻末のおまけエピソードが、今巻では最終回後の後日談だったのも嬉しい。
企画進行中の画集化計画も今から楽しみ。
Posted by ブクログ
まさかなぁ。ドロヘドロの完結に立ち会えた。
すごく色んなところで気持ちいい感覚があって、それとともに何でもかんでも良い加減に終わるわけではなく、切なさもあって。
混沌から晴れやかに、ホントに晴れやかになってて、すごいなぁ。
魔のおまけが特に、特に良いですよ、どうぞ最後まで。
すごくどうでもいいことだけど、丁度SEIKINとHIKAKINの今を流しながら読んでしまったので、なかなかエモい気持ちになれた。
すごく、すごくよかったですよ。ありがとうございました。