あらすじ
貴族との取引も増え、ますます活躍の場を広げていく女性魔導具師のダリヤ。
そんな彼女のもとを、友人の美容師イルマの夫であるマルチェラが訪れる。イルマが多すぎる魔力を持つ子供をその身に宿したことで「魔力過多症」となり、命の危機にあるのだった。しかし、子供を諦めるという選択をかたくなに拒むイルマを見て、ダリヤは友人として、魔導具師として、必ず二人とも救うと決意する。
築いてきた人脈、魔導具師としての技術、すべてをもってイルマを助けるための魔導具制作に臨むダリヤ。しかし、一筋縄ではいかぬその魔導具制作には、“彼女と似た性質の魔力を持つ”魔導具師の協力が不可欠だった。彼女が思い当たった魔導具師とは――。
魔導具師ダリヤのものづくりストーリー、決別と進歩の第六弾、開幕!
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Posted by ブクログ
2024/3/11
大好きな本を1日で読み終えてしまう誇らしさと寂しさよ。
とはいえ今回は動き少な目。
イルマの妊娠の回。
貴族の駆け引きとかは正直どうでもよくて、それを超越してしまうダリヤの真っ当さを見たくて読んでいる。
そういう意味で今回は弱め。
カルロの死の原因に黒幕がいたことに腹が立つ。
Web版ではなかった話だね。
Posted by ブクログ
婚約破棄されたことを機に、自分の好きなように生きると決めた、転生者である女性魔導具士ダリヤ。
今巻は、冒頭のカラー部分で「元運送ギルド員マルチェラ」って書いてあって、元ってどういうこと? と思ったが、本編に絡むところ。ダリヤの友人の、イルマ(マルチェラの妻)が妊娠するが、魔力の強過ぎる子を宿すことで命の危機に晒される。ダリヤは友人も子も助けると決意し、元婚約者で兄弟子のトビアスと協力して難しい魔導具を制作する。
そんな重めの話が繰り広げられている合間で、ダリヤの父カルロの遺品(たくさんのきれいな女性の姿絵)を友人ヴォルフが片付けたり、その姿絵関連の話をヴォルフの兄までしていたり、カルロの遺言の追伸だったりの愉快な要素も多く感情が忙しめ(いい意味で)。ダリヤの商会の体制が変更したりなど、割と変化が大きかった印象。
それぞれの決意が!
それぞれの想いが交差しておもしろさを引き立ててる!親友のために頑張る姿がとってもかっこいい!
まさか彼が出てくるとは思わなかったけど…!
Posted by ブクログ
幕間『黒の革手袋』マルチェラの後発魔力発現エピソード〜グイード様からの実父遺品→革手袋エピソード。
番外編『父と娘の…記録〜レインコート〜』父カルロがなぜ高魔力になり死亡したかの要因。カルミネとの出合い。
王城魔道具師を4回断わった為だとは!大事なエピソード。
アンケート用SS『美容師見習いとカットモデル』イルマとマルチェラの出会い。
本編はイルマの妊娠で命の危機。必要な魔導具作成に奔走するダリア達。その過程でのトビアスとの和解。
親とは
最後のSS、カルロの思いが泣ける。
親としてどこまでもダリヤのことを考えて、守ろうとする姿勢に感動した。
でも、命あってのものなんだよなぁ
生きてて欲しかったな
Posted by ブクログ
ダリヤとトビアスが話し合えて良かった。
人との繋がりは変化していくんだな。
ダリヤとヴォルフも変わっていくだろうか。
貴族がらみで嫌なことが起きなければいいな。
もし起きても、カルロの時より、対抗できる手段がたくさんありますように。