あらすじ
モンテッソーリ流子育てとは、欧米で実績のある教育メソッド。
この教育を受けた著名な人物としては、オバマ前大統領や、イギリス王室のウィリアム王子、ヘンリー王子、Amazon.com創立者のジェフ・ベゾス氏、Google共同創立者のサーゲイ・ブリン氏とラリー・ペイジ氏、社会学者のピーター・ドラッカー氏、そして日本人では、将棋棋士の藤井聡太氏などが挙げられます。
モンテッソーリ流子育てでは、
・子どもの「敏感期」がどういうものかを知って【→知る】、
・子どもをきちんと観察して【→見守る】、
・子どもに適切に声をかけ、働きかける【→ときどき助ける】、
という教育を行い、子どもの自主性、独立心、知的好奇心を育み、社会に貢献する人物となることを目指します。
「敏感期」とは、生き物が、ある一定期間、特定の能力を開発するために、環境に対して「敏感」になる時期のこと。モンテッソーリ流子育てでは、この時期の親の接し方次第で子どもの才能や能力が決まるとし、「敏感期」を非常に大切な時期と考えています。
本書は、親(特に母親)が、子どもの「敏感期」をよく理解した上で、どのように子どものこだわりに対応し、その子らしさを伸ばすかを、漫画イラストも交えながら、やさしく教えます。
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Posted by ブクログ
よく言われるように、子どもに共感を持って、接しましょうと言うこと
だけれども、この本の良いところは具体的な声かけもたくさん持っているところ。
場面場面で困ったらどうしたら良いかすごく勉強になる。
【気づき】
・順序にこだわる子に対して
→次、何するんだっけ?
次は〜じゃないのかな?
(時間がないときには)
時間がないからお手伝いしていい?
どこお手伝いしようか?
・習慣にこだわる子
→いつもと違うことをするときは、子供の気持ちをまず受け入れ、今日はできないことを説明する。
また習慣にしないように気をつける。
(するなら一貫してさせる、ダメなら一貫してダメで通す)
・所有にこだわる子
→遊びたい気持ちを受け入れる。
それからどれなら貸せるか選択させる
あるいは10数えたら、時計の針が5になったら貸す
※子どもにおもちゃを貸すように言うのは、いいお母さんと周りに思われたいからになっていないか?
・運動にこだわる子
→子どもは段差を登る生き物。
将来の複雑な行動につなげる感覚をこのような日常動作の中で鍛えている。
・電車が好きは広がりをもたせる
駅員さんに路線図をもらう、
路線図に名所の写真を貼るなど
駅、地図、そこで働く人などに関心を広げていく
・選択させる
→考える力に繋がる
・見守り、挑戦させる
→まちがってもいいから、やってみてごらん。
わからなかったら聞いてね。
・ゆっくり見せる
→見せる時と、聞かせる時を区別する
【to do】
・見守ることをさらに意識する。
・大人と子どもは違うことを意識しておく。
・よいこともらいやなことも気持ちを受け入れるように心がける
Posted by ブクログ
モンテッソーリ関連本を読み漁っていますが、こちらは家庭での声かけや育て方に特化しています。
モンテッソーリ「流」という名の通り、モンテッソーリメソッドの教具の説明や理論の解説がメインではなく、モンテッソーリの精神に基づいた育て方についてです。
手元において、時々に読み返しながら子育てしたいと思います。
Posted by ブクログ
子育ては親の勉強が不可欠!覚えておきたいことメモ。
敏感期は、習慣にこだわることで、秩序を身につけたり、順序にこだわることで目標を達成するための段取りが組めるようになったり、なんらかの能力を獲得するためにある。
イヤイヤ期は、自分の中にある秩序に従いたいと強く思っている。
順序へのこだわり。急ぎたくても急がないから、次は、何するんだっけ?、時間がないからお手伝いしてもいい?、どこをお手伝いしようか?と、大人も声かけに工夫が必要。
習慣へのこだわり。いつもと同じがいい。習慣にしない。いつもさせているけれど、するなら一貫してさせる。ダメなら一貫してダメで通す。子どもの習慣を無視しない。
場所へのこだわりは、倫理性と善悪の判断を身につける。変化があるときは、あらかじめ断っておく。
運動へのこだわり。段差に登っているのを見守る。この時期を逃すと、体の動かし方がぎこちない子に育つ。
続・運動にこだわるのは、器用な手先をつくる。小さいものを拾うのは3本指の訓練。
お手伝いへのこだわりは社会性の獲得にむながる。忙しいときは、今日はできないの、今度ね。といって、約束を守る。お礼はありがとう。褒めない。
なんで?どうして?は、図鑑を置いておくと良い。調べてみたら?と促す。
いますぐできる10のこと
子供の興味の中心を見つける。親ができることは、その子が持っている本来のものを伸ばすこと。
選択肢を与えて判断力を育む。小さい子なら2択から。選択する結果より、選択をするという行為に価値がある。困難にぶつかった時にもどうすればいいのだろうと考えるようになる。
教えない教えで、やる気と自信、気づきの機会を与える。失敗、試行錯誤をすることで、子供の才能を伸ばしていく。間違いを正さない。自分で気付かせる。安全を確保し、なんでも挑戦させる。
教えるときは、スローモーションで見せる。見せるときと聞かせるときを区別し、言葉での説明を同時にしない。
子供を待つ。待ち時間は考える力が伸びる時間と心得る。
察するのをやめる。知らんぷりは伝える力を伸ばす。
ルールを設ける。危険なものとルールは同時に与える。
オーバーに褒めない。すごいねと言わない。できたんだね、よかったねと共感する。
嬉しいことも嫌なことも共感する。
失敗させる。失敗を見守る勇気が学力向上につながる。イライラしてやめようとしたら、どうしたの?正解を教えるのではなく、やってみて。わからないところだけ教えるからと言う。
Posted by ブクログ
知的障がいを持つ子どもたちが、小さなパン屑を一生懸命集めている姿を見て、そこに知性的な活動があることに気づいたイタリアのお札にもなったマリア・モンテッソーリの教育。非常に斬新な子供の見方ができて、面白い。
基本的に、子供のしたがることには一つ一つ意味がある。そのことに気づくことで、子供をよく理解し、伸ばし、こちらもイライラしないで済むというのがモンテッソーリ教育の良いところだと思う。
特に一点、なるほどと思わされたのは、子どもが集団の一員として認められたくて、小さな子の面倒を見てあげるなどしてくれている時に、つい大人が「すごいね!」と褒めてしまうこともあるが、あまりに褒めすぎると、褒められたいためだけにやるようになってしまうので、後が困ったことになってしまう。集団の一員として認めるためには、「ありがとう」の一言で終わらせるほうが良い。褒めたほうがもっと良いと思いがちだが、子どもの想いを感じ取りながら声かけするように、気をつけたい。
子どもが「できた」と、何か大人に伝えてきたときも、「すごい!」とオーバーに褒めるのではなく、「できたね」「よかったね」と共感をする。
Posted by ブクログ
子育てにおいて、ついつい先回りして色々と手伝ってしまう部分があったが、この本を読み察することをやめようと思った。
イヤイヤ期とは子供にとっては敏感期。
以下、印象に残った部分を一部抜粋。
・子供を待つ:待ち時間は考える力が伸びる時間と心得る。どうしても時間がない場合は、手伝っていい?と断りを入れてから。
・察するのをやめる:子供が言葉にするまで待つことで、意思を自分で伝える訓練になる。
・ルールを設ける:危険な物(ハサミなど)とルールは、同時に伝える。使う場所、使い方など。
・オーバーに褒めない:子供は褒められるより、認められたい。できたんだね、よかったねで◎
Posted by ブクログ
本当に読んで良かったと思う本!!親や保育士、周りの大人が敏感期の理由について知っていたら、それだけでもどんなに違うのだろう。。一歳半頃にもう一度読み直したい。
・イヤイヤ期=敏感期
・母親は科学者(子育ては赤ちゃん研究)
・観察→発見→見守る
・親ができることは、その子が持っている「本来のもの」を伸ばすこと。実際にそれしかできない。
・大切なのは、環境を整えること
・常に本物に触れさせる
Posted by ブクログ
禁止はダメ
順序にこだわる時は、子供に次は何をするか聞いてから段取りさせる。手伝っていいか聞いてから大人は介入する
習慣にこだわる時はルーティンを守る
察するのをやめる
危ないものは危ないと伝えた上でルールを設ける
褒めすぎない、できたことに共感する
失敗させる
環境を整える、片付けも環境を整えるとやるようになる、同じ場所に同じものを大人も収納するようにする
鏡大事
本物に触れさせる
大人が見本となる
Posted by ブクログ
簡単に読めるけど、気付かされる部分がたくさんあった。
■子供の敏感期(1〜3歳)=自分の中にあるルールや 秩序に従わなければならないという衝動。「反抗したい」訳では無い。
ウグイスはある時期に鳴き方を練習できないとその後きれいに鳴けない。それと同じで、子供も敏感期を逃すとその後も習得が難しい。
するなら一貫してさせる。駄目なら一貫してさせない。
■所有にこだわる、席順にこだわる
予め断っておく「どのおもちゃならどうぞできるかな?」「ママの席だけどお客さんにどうぞするね」
■選ばせる、教えたいときはゆっくり見せる説明しない「わかった?」と確認しない
■すごいねじゃなくて、そうだね、できたね、良かったね
Posted by ブクログ
簡単で、とても読みやすい一冊。
モンテッソーリ教育を知ろうと読んだ1冊目だったため、とっかかりとして良かったと思う。
非常に強いこだわりを見せる「敏感期」があると知っているだけでも、子供への接し方が変わると感じた。
子供への声かけで参考になる点がいくつもあったので、実践していきたい。
Posted by ブクログ
2021/02/08
簡単で読みやすい本。モンテについて事例を出しながら解説があったので、読みやすい。モンテッソーリの基本を知るには微妙かもしれないけど、生活に落とし込んで実践していくには大変わかりやすく読みやすいなー。と思った。敏感期の説明も、わかりやすい。
Posted by ブクログ
子どもの発達段階と、行動の理由や対処の具体例が分かりやすく書かれていて面白い。
子育てに正解はないと思うし、生まれる子どもが育児書通りに成長するとは思ってないけど、親が子育てのためにいろんな知識を予習しておくのはたいせつなことだと思う。
Posted by ブクログ
モンテッソーリ教育に興味があり、どういった教育方法なのか概要を知りたくて手に取りました。
簡単な歴史にはじまり、具体的な子供の(親からすると一見)困った行動や理由、それらへの対処方法が並べられていて実践として取り入れやすい本でした。
Posted by ブクログ
子供たちは本能のままに行動しているだけで、すべて純粋な好奇心に基づく行動といえる。
親は親の都合で子供たちを見ずに、子供たちをしっかり観察して、理解・共感してあげたうえで、ベストな環境・コミュニケーションをとるべきということ。
どんな環境を用意してあげたらいいのか?どんな言葉をかけてあげたらいいのか?
そのアイデアがこの本にはつまっている。
たぶん、子供たちの思考・行動には法則があると思うので、親がそれをしっかり学べば、将来の子供たちの幸せの近道になることと思う。
Posted by ブクログ
文章だけでなく、イラストや漫画も挿入してあったので、スルスル読めた。
親が出来ることは、観察して見守ること。
読みながら、必要以上に子供の世話を焼くことで、考える機会を減らしていたんだなぁと反省。
Posted by ブクログ
ものすごく分かりやすい言葉で書いているので、簡単に読める。一方でちょっと物足りなさもあり。
以下、参考になったところを羅列。
・まずは観察→発見→見守る。
・敏感期は子供が成長する大事な時!
→この時は順番や習慣、所有、場所など色んなことに拘る
・オーバーには褒めない。褒めるのではなく、共感してあげる。
Posted by ブクログ
観察、発見、見守る。
具体的に、どう対応したらいいか書かれていたので、
月齢が近くなったら、読み返したい。
ゆっくり、言葉は少なく、行動でしめす。
子どものこだわりに付き合う。
共感する。
道具にこだわる。(デュラレックスのピカルディ 130ml)
モンテッソーリについて知るために最初に読む本ではない。
他にも色々な本があるので、それを読んだうえでなら、という感じのライトな本。