【感想・ネタバレ】戦略の世界史(下) 戦争・政治・ビジネスのレビュー

あらすじ

決断のスリルとドラマ!
古今東西の戦争、革命と政治、戦略家たちの挑戦。遠大な視野、瞠目すべき博覧強記のもとに、縦横無尽の探究。
欧米メディアで絶賛!

■戦略とは、「パワーを創り出すアートである」。
■戦略には、脅威と圧力だけでなく交渉と説得、物理的な効果だけでなく心理的な効果、行動や言葉も含まれる。戦略が最も重要な政治的アート(技芸)であるのはこのためだ。戦略は、人間の合理性、心理、行動、組織と個人、コミュニケーション、倫理、脳の働き、人間関係、社会関係など、社会のさまざまな領域と結びつき、多様な科学の理論と密接にかかわって発展してきた。
■下巻では、「下からの戦略」として、ガンジーらの非暴力運動、キング牧師らの公民権運動、クーンの科学革命論、フーコーの哲学、アメリカ大統領選挙戦など、多様な話題を通じて戦略思想の変容をとらえる。また「上からの戦略」として、テイラー、スローン、フォードら経営者、ドラッカーなどの経営理論家の思想、ゲーム理論などの経済学の隆盛、社会学的な取り組みを明らかにし、合理的選択理論の限界、ナラティブ、ストーリーとスクリプトの有効性を問い、今日における戦略理論の妥当性を追究する。

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Posted by ブクログ

本書は、「下からの戦略」として、ガンジーらの非暴力運動、キング牧師らの公民権運動、アメリカ大統領選挙戦などの戦略が論じられる、さらに自動車王フォードなどの経営者、ドラッカーなどの経営理論家の思想などの戦略理論が追究される。

上巻に比べると、読み進めるのが大変だった。
下巻はまったく戦争とは関係ない公民権運動の戦略やビジネスの戦略などがひたすら論じられており、『戦略』という言葉だけで飛びついた人はかなり読解するのに苦労する。

しかし、古代の戦争の歴史から現代のビジネスまでの戦略をこうまでも詳細に論じられる著者はすごいを通り越して、唖然とする。
はっきり言って本書は、一般の読書人向けではなく学者や研究者向けだと思う。ほんとに。

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2019年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

戦略を巡る壮大な歴史に圧倒される。結局、戦略とは何かという問いに対する答えがある訳ではないが、これまでの歴史を俯瞰することにより、自分なりの解が見つかった気がしたのが、この本を読んだ最大の便益だった。

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2018年12月27日

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