【感想・ネタバレ】チンギス紀 二 鳴動のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年06月14日

一巻目の『火眼』に続いて、こちらも一気読み。
描かれる人間たちのなんと奥が深いことか…
主人公だけでなく、端役の人間も面白い!

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Posted by ブクログ 2024年02月20日

第二巻。

父祖の地に戻ったテムジンは、タイチウト氏から命を狙われているのを承知で自らの存在と“キャト氏の長であること”を知らしめる為に、旗を掲げて草原を駆け回り、テムジンの父・イェスゲイの死で弱体化したキャト氏復興の為に奔走する日々です。
一方、ジャンダラン氏の長となったジャムカは、メルキト族と対...続きを読む立していて・・。

テムジンの元に徐々に兵が集まってきて、その中には弓の達人・クビライ・ノヤンのような強者も加わり、初期メンバーの“槍のジェルメ”と共にキャト軍の双璧をなしてくれそうですね。
とはいえ、軍の規模からみるとモンゴル族三氏の中では一番少ない状態です。
そんなキャト軍ですが、他と違うのは徴兵だけに注力せずに、テムジンが物資の調達・・とりわけ“鉄”を重視している事ですね。
昔からの家臣のモンリクが交易に長けていた事も幸いして、モンゴル族には無い製鉄のノウハウを取り入れる為、従者だったボオルチュを人材スカウトの旅に出したりと、他の氏族とは異なる視点からの地盤固めを着々と進める辺り、さすがテムジン!という感じです。
北方さんの『水滸伝シリーズ』でも梁山泊が交易に力を入れていたように、やっぱ経済大事ですものね~。
一方、ジャンダラン氏のジャムカも自軍の規模を着実に拡大していたのですが、メルキト族との戦で敗戦して負傷してしまいます。
大ピンチのジャムカを助けたのが・・我らがテムジン!
と、いうことで前巻のレビューで“二人の邂逅が楽しみ”と書いていたのが、あっさり(?)実現しちゃいました。

“テムジンが、笑った。はっとするような笑顔だった。ジャムカも、笑い返した。”

うん、いいですね~。
早速お友達になった二人が仲良くしている場面は、読んでいて爽やかな気持ちになるので、彼らの友情がずっと続けばよいな・・と願わずにはいられない私です。
さらに、テムジンは許婚だったボルテを妻に迎えて、キャト氏もいい感じになってきたかな・・と思っていたところに、まさに青天の霹靂のようなショッキングな事が起こります。
それをきっかけにタイチウト氏との戦に突入した挙句、大怪我を負ってしまうテムジンでしたが、この敗北がキャト氏の民の心を動かしたようで、結果意味のあるものになって良かったですね。

軍の兵力も徐々に増えてきて、さらに「鉄音」と呼ばれる工房も整い始めたキャト陣営。
今後テムジンがどのような拡大を見せてくれるのか、期待が膨らみます~。

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Posted by ブクログ 2024年01月26日

読み始めは「これ誰だっけ?」という事もあったが、すぐストーリーに入り込め、読み進めることができた。
主人公の軍が少しずつ、大きくなっていく姿が面白い。

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Posted by ブクログ 2023年12月23日

人を大切にする考えや工房を作ってものを作り出そうとするテムジンは先見のこと目があり、モンゴルを統一する才覚があったのだと思った。本に引き込まれ時間を忘れてしまう。

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Posted by ブクログ 2023年09月09日

テムジン率いるモンゴル族キャト氏をはじめ、その他の氏族、ケレイト王国などの主要人物が動きを見せ始める、まさに鳴動!
水滸伝の魯智深や林冲のようなお気に入りキャラはまだ出てきていないので、今後もキャラの深掘りも楽しみです。

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Posted by ブクログ 2021年09月15日

いよいよテムジンが大同府から戻って自分の旗を掲げる。選りすぐりを集め、一度は宿敵のタイチウト氏を撃退するが、二度目は弟カチウンを殺され、怒りに任せた正面攻撃で自身も瀕死の重傷となる大敗北。しかし、本人にすら意外なことにその思い切りの良さが返って人を惹きつけ陣容は拡大する。
 そのメインストーリーの裏...続きを読むで、当時の最新技術である鉄とその加工技術の入手にテムジンは力を入れ、部下のモンリク、ダイル、ボオルチェが職人と物資の確保に奔走。工場となる鉄音での体制も徐々に整ってくる。
 また、タルグタイとトドエン・ギルテの両雄の下に結束してタタル族と対峙するタイチウト氏、氏族をまとめて仇敵メルキトとの決戦に備え、南のケレイト王国と誼をを通じるジャムカ。西夏の奴隷を加えて陣容の強化に勤しむメルキト族長トクトアなど。いずれも魅力的な人物として描かれている。特に、ジャムカとテムジンは同年で、テムジンがジャムカを助けたところから友情が生まれる。最終的には袂を別つ筈だが、交友関係を強調し、最終的にドラマチックになる演出か。
 いずれにしても、話としては、まだまだ序盤という趣。

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Posted by ブクログ 2021年08月07日

テムジンはいよいよ頭角を現す。そんな中、弟のカチウンを殺され、平常心を失ったままタイチウト軍に攻め入り、瀕死の重傷を負う。だが、それがかえって功をなし、軍も職人も道具もそろっていく。

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Posted by ブクログ 2021年01月19日

大事を成し遂げるに必要な、”運の強さ”がテムジンには備わってるんだなと感じさせる巻だった。それから、読者にもテムジンの本音というか考えていることがわからないような描き方なので、ボオルチュやホエルンと一緒になって、テムジンは底が知れない、何考えてるのかわからないけど頼りになる…と思った。不満点は、戦い...続きを読むの描写。戦ってる最中のテムジンの断片的な記憶を描写してるので、読んでる側としては何やらよくわからない点も多い(私の読解力が低いのかもしれないけど。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年03月22日

テムジンが金国から戻りチャト氏の首領として旗を揚げる少しずつ兵を募り1.2k規模にすると共に交易での鉄を入手する工房、隠れ処等の準備を行い、部下の槍も達人ジェルメ、弓矢の達人クビライ・ノヤンらと出会いながら弟2人ベルグティ、カサルと共に将来のタイチトウ氏(タルグダイ・トドエン・ギルテ)との戦いに備え...続きを読むる。その過程でメルキト族のトクトアとの戦いに敗れたジャンダラン氏の首領ジャムカと出会い友情を育む。タイチトウは大きくなりつつ有るテムジンが気になり母ホエルンの居る部落を人質に誘き寄せる作戦でテムジンの弟の1人を思わぬ因果で殺し怒りを抑えられぬテムジンは兵力で劣る中戦いに挑み敗北するも生き抜く。粗筋を書くだけでもカタカナの種族、首領の把握に苦労する。水滸伝→楊令伝→岳飛伝を読み始めも苦労したがチンギス紀はそれ以上の難解さが有るも読続けると慣れてきてこれからが楽しみ!!

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Posted by ブクログ 2018年07月29日

グググっと抑え込んだ熱が本から伝わってくるようで、読むのを止められない。特に感想を書く気が起きないほど、満足感があるが、あえて言うなら、悩んでるなら読むが吉。しかし、2巻終わって、まだまだテムジン(のちのチンギス・カン)は10代後半(おそらく)で、モンゴル族の統一すらしていない。次巻は10月とか。こ...続きを読むれから長い付き合いになりそうだ。

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Posted by ブクログ 2018年07月23日

南へ逃れていたテムジンが故郷に戻り、きゃとし統一に向けて動き出す…。志、絆を礎に、人材育成、組織作りが進み戦闘が始まる。次巻が待ち遠しい。

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Posted by ブクログ 2018年06月30日

テムジンが故郷に戻り、旗を掲げる。仲間を増やしてゆくとともに、交易、工房を作ったり地盤を固めてゆく。今回は、テムジンと同じく若いジャンダラン氏の長の子、ジャムカと心を通じ合わせるところがグッときた、どちらも魅力たっぷりに描かれているなあ。戦の場面も出てきたけれど、血生臭すぎるというわけでもないし、全...続きを読む体的にも重すぎでもないので私としてはありがたい。面白く読み進めているが、が、が、続きは10月以降、細かいとことか忘れそうなだなあ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年06月17日

チンギスハーンを描く中国歴史小説第二巻。

第一巻が一年くらいの物語だったが、本巻では一気に数年を描いている。
登場人物や舞台となる地域も増えてきて、面白さが増してきていますが、こんがらがる不安も増してきました。
だんだん力をつけてきているテムジンですが、モンゴル族の統一までまだかかりそうです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月01日

感想
テムジンが力を蓄え、徐々に大きくなっていく様が描かれる。急激に大きくなるのではなく、着実に一歩ずつ踏みしめながらという印象。他の氏族と違うのは交易や兵站などに力を入れていること。

周囲と異なることをやってこそ、祖国統一がなせる。織田信長などを思い出させる。いよいよ次巻で飛躍するか?

あらす...続きを読む
テムジンは、たった4騎でキャト領内を駆け回ることから始めた。臣下のモンリクは、テムジンの父のイェスゲイの頃より交易に力を入れるように言われており、それなりの蓄財があった。それを使って、武器や馬を調達する。テムジンは冬の間に根気よくゲルを周り、麾下は270騎まで増加する。

テムジンは、迫り来るタイチウトを何度か退け、集まってくる兵をまとめるも、編成しなおすことで兵と馬の質を揃えていたが、反発するものもあり、千の兵しか集められなかった。

一方、ジャンダランのジャムカは、タタルとの闘いで名を挙げ、5千の兵を集めるも、メルキトのトクトアに同じ兵数で挑まれてこれに敗れる。討たれかかったところをテムジンに救われる。

テムジンは鉄を手に入れ、キャトで鍛治、鉱脈探しなど時前で鉄を生産できるように体制を整える。

タイチウトが冬に4千の兵を連れてテムジンを討ちに襲ってきた。弟のカチウンを殺され、逆上したテムジンは1200の兵で正面からタイチウトにぶつかり、大敗する。しかし、その噂を聞きつけ、兵が2200に増える。

テムジンはタイチウトに仕返しするため、両者の本営を襲う。鉄や様々なものを生産する工房も次第に大きくなってきた。

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Posted by ブクログ 2020年07月09日

最初から絡め取られないようにしたい~母の許に帰ったテムジンはキャトの地を巡り、1200旗が集まったが、冬になると徐々に数を減らし、麾下だけになった。民のゲルに預けてあるのだ。タイチウトのタルグダイとトドエン・ギルテはタタルと睨み合いながら、気になるのはテムジンである。テムジンの母ホエルンを包囲して人...続きを読む質として、テムジンを誘き出そうとする。ホエルンを庇って弟カチウンが斬り殺され、報復戦で敗れたが、キャトの民は集まってきた。匈奴の故事から鉄を自らの地で造ろうと算段を整える~ようやく動き始めたね

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Posted by ブクログ 2018年09月21日

とうとうテムジンが動き出す.何でも物事の始まりは色々な人物が集まってくるので,(大きく育つ上で失うものもあるけれど)そのことが楽しい.

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Posted by ブクログ 2018年08月19日

テムジンがついに行動を起こすも、すぐに快勝というわけにはいかず、悩み苦しむ中でも、友に会い職人や物資の確保も抜け目なく。少し戦いが始まった。

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Posted by ブクログ 2018年08月09日

テムジン金国から故郷へ帰るの巻。チンギスハンの話ではなくて、たぶん北方先生の何かだったと思うけど、デジャブ―かと思うくらいこの感じは知っている。悪い意味ではなくて良い意味で同じだから、安心してモンゴルの平原ワールドに入っていける。まあ歴史ものの弱点は、どんなにテムジンが苦境に立たされても死なないこと...続きを読むは知っているということだけど、それでも自分の気持ちをハラハラさせる方に持っていける。キャト氏の長となったテムジン、モンゴルを一つにするために最初に壁となるタイチウト氏との勝ったり負けたりの闘いが始まる。

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Posted by ブクログ 2018年07月06日

父祖の地に戻ったテムジンは旗を掲げ草原を疾駆し、命を狙うタイチウト氏と対峙する。父の死で弱体化したキャト氏の威を示し、モンゴル族をひとつにするために-。

数人の主要人物を章ごとに描き分けているため、物語にスピード感が感じられない。2巻になってもチンギス・カンが魅力的に描かれているわけでもなく、淡々...続きを読むと進む。でもこれから壮大なユーラシア大陸征服劇が描かれていくのだろうと勝手に期待する。
(Ⅽ)

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