ユーラシア大陸に拡がる人類史上最大の帝国、その礎を築いたチンギス・カン。波乱に満ちたその生涯と、彼と出会った様々な英雄たちの生きざまを描く、新たな歴史大長編、ついに開幕! 12世紀、テムジン(のちのチンギス・カン)は、草原に暮らすモンゴル族のキャト氏に生まれた。10歳のとき、モンゴル族を束ねるはずだった父イェスゲイが、タタル族に殺害されてしまう。テムジンのキャト氏は衰退し、同じモンゴル族のタイチウト氏のタルグダイとトドエン・ギルテが台頭、テムジンたちに敵対し始める。危機的な状況のもとで、テムジンは、ある事情から異母弟ベクテルを討ったのち、独りいったん南へと向かった……。草原の遊牧民として生まれ、のちに世界を震撼させることになる男は、はじめに何を見たのか? 人類史を一変させた男の激動の生涯、そこに関わった人間たちの物語を描く新シリーズ、待望の第一巻。
Posted by ブクログ 2021年08月29日
チンギスハーンの少年期を描く。とこまで史実に即しているか分からないが、テムジンの属するモンゴル族キャト氏が父の謀殺以降、落ち目で、タイチウト氏からの引き抜き工作に合っていた弟を殺して出奔。旅の途中で助けたボオルチェと共に長城を越えて、金の国の大同府で商人の下で働く。そこで史書や、シルクロードの交易ル...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月12日
ジンギスカンといえば、井上靖の「蒼き狼」だ。登場人物の凜とした独特の言い回しや、テムジンとジュチの関係が何ともいえず、何度も読んだ。北方氏はどうか。蒼き狼では多くの登場人物の1人で悪玉だったタイチュウトのタルグタイなど、人物一人一人が細やかに描かれている。作中には架空の人物もいるだろう。タルグタイや...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月28日
中国を舞台にした水滸伝→楊令伝→岳飛伝と完読した時も初めの内は登場人物の多さに困惑しながら引き込まれたが、今回のモンゴルを舞台にした1巻はそれ以上にカタカナの登場人物、敵対勢力の関係等困惑しながら読む。
モンゴル族のチャト氏のイェゲステイはモンゴル族の統一の道半ばで死んでその息子テムジンは弟ベクテル...続きを読む
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