【感想・ネタバレ】繭、纏う 5のレビュー

あらすじ

少女たちは繭の中で繰り返し透明になり、その恋は儚く消える。

髪で作られた制服が伝統の星宮女学園という箱庭。
“学園の王子様”と“寮組の女王様”は、
ある日突然姿を消した“繭の君”に囚われ続ける。
繭の君がいなくなった空の部屋で、逢瀬を重ねるふたりは……。

かりそめの愛と真実の恋を描く、ガールズ・ラブ。
5巻&最終6巻、2冊同時刊行。

■原百合子ビームコミックス既刊■
『熱海の宇宙人』
『女神たちと』原作:河井克夫

■[コミックビーム]公式Twitter■
@COMIC_BEAM

...続きを読む

誇り高い女学園で繰り広げられる、淑やかで甘美な群像劇。

明確な主人公が存在しない本作の最大の魅力は、女生徒たちが影響しあうことで交錯する心、揺れる気持ちです。
例えば「王子様」と呼ばれる少女・佐伯。昔から同性にも「かっこいい」と言われてきた彼女ですが、学園に入ってからは向けられる視線が少し変わったと感じています。その違和感は次第に増し、周囲の視線や言動によって王子様に「変えられていく」という苦しさに変わっていきました。
そんな佐伯の前に突如現れるのは、滅多に学園に姿を現さない深窓の令嬢・星宮です。窓から飛び降り「ずっと遠くに逃げられるような気がしたのだけど」と言う彼女に、佐伯は一緒に逃げないかと提案。ふたりの少女による、ささやかな逃避行が始まります。

このエピソードはほんの一例で、他にも魅力あるキャラクターが次々にフィーチャーされます。
表紙で本作に惹かれた方も多いと思いますが、作中ではストーリーの深みと相まって、魅了させられるシーンが多いです。
ピンときた方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

KF

ネタバレ 購入済み

5、6巻同時発売だったからか、1巻がかなり短い気がする。
はじまりが断髪式直前で、いまがクリスマスだと思うと、この物語、時間は全然進んでいないんだな。

0
2023年01月17日

「青年マンガ」ランキング