あらすじ
冬真と友人たちとの関係も落ち着き、周囲の関心はバレンタインへ。春陽の幼稚園でも、みんな当日のチョコについて楽しそうに話していた。しかし、同じ園の有里花は少しうかない表情。彼女は、厳しい祖母の元、家庭内で言いたいことを言えずにいて…。(※本電子書籍は『の、ような。【単話版】』21~26を収録しております。重複購入にご注意ください。)
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自宅マンションで物書きをして暮らす希夏帆のもとへ、ある日突然、長く付き合っている恋人の愁人が2人の男の子たちを連れてやってくる。その2人の男の子たち、14歳の冬真と5歳の春陽は、愁人が参列すると言っていた、交通事故で突然亡くなった従姉夫婦の葬儀で身の振り方を決めかね、親族に持て余されていた遺児たちだった。
子供たちのことを思うとどうしても断れない希夏帆、両親を亡くしたばかりの冬真と春陽、そして元々その部屋にほぼ居ついているような状態だった愁人の4人で暮らし始めた彼らの生活を粛々とつづっていく本作は、「おまえ、いくら長い付き合いの恋人だからって子連れ(しかも自分の子ですらない男の子2人!おまけに片方は思春期!)で彼女のマンションに転がり込むのに相談なしってあり得ます?」と恐らく読んだ全員が思うだろう愁人はともかく、希夏帆も冬真も春陽もいい人過ぎるくらいのいい人で、でもやっぱり愁人も冬真と春陽の扱いを見ていられずに「2人ともうちで一緒に暮らさないか?」と言いだしちゃうくらいのいい人で、そんな彼らが遠慮したり、言いにくいことも言ったり、でもやっぱり優しくしたり、気が利かなかったりしながら、少しずつお互いに慣れていく(そして気が利くようになっていく!)様子が描かれています。また、春陽が通う保育園の園児やそのママたち、冬真が通う中学校の友達や先生など、登場人物もどんどん増えて世界が広がっていく感じも緩やかで、読んでいて非常になごむのですが、それと同時に、親を亡くした子供の心の揺れも繊細に描かれていて、泣かされるシーンも少なくありません。
家族の在り様も多様化していく昨今、こういった”家族”も増えていくのかもしれないなと自然に思わせてくれる作品です。そしてとにかく春陽がカワイイ!!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
キナの人間力。
相変わらず、キナの人間力に惚れ惚れします。
自分とは真逆の思考の人との歩み寄り方は、とても勉強になります。
今回はハルの出番が少なかったけど、新しいくまさんの傘を持って雨の中を歩くハルを見て安心しました。
Posted by ブクログ
ゆりかちゃんのお祖母様、ただ単に嫁に厳しい人かと思ってたけど、伝え方や表情が不器用なだけで、本当は思いやりのある人なんだなぁ。
次の巻ではどんなことが待ち受けているのか気になる。
よい
読み直してきたけど、1巻からのありかの性格の変わりようがすごい。丸くなった。あと、お母さんもキャラ全然違う気がする。
兄弟には幸せにってほしいな
読んでて思ったけど、りくくん、いつありかちゃんにピン留めあげてたんだろ。読み返してもない…
5巻もいい話でした
いつも色んな家族のカタチや、愛情のカタチがあるのだなとじんわり心が暖かくなります。
決して明るいお話ばかりじゃないんだけど、
自分の母としての姿や家族と照らしながら考えさせられたり学ばせてもらうことも多い作品です。
恋愛マンガのようで家族愛のマンガですね。
可愛いの大渋滞
子供たちの会話が可愛くて、純粋だからこその毒舌が心に染みました笑
上手いこと丸く収まってよかったです。
最初に登場した時と比べて、ゆかりちゃんもとっても可愛らしい内面だったとわかってきた。
ちょこっと不器用なおばあちゃまと、おっとりのおじい様のバランスも素敵。