【感想・ネタバレ】応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱のレビュー

あらすじ

室町後期、諸大名が東西両軍に分かれ、京都市街を主戦場として戦った応仁の乱(一四六七~七七)。細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯波両氏の家督争いが絡んで起きたとされる。戦国乱世の序曲とも評されるが、高い知名度とは対照的に、実態は十分知られていない。いかなる原因で勃発し、どう終結に至ったか。なぜあれほど長期化したのか――。日本史上屈指の大乱を読み解く意欲作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

名前だけは知ってても、で、何がどうなったのか全くわからないまま放置してた応仁の乱。新書一冊なのでこれでわかりやす…
ダメだ。ややこしいというのはよくわかったが、きちんとノートをとりながら読み直します。(特に、冒頭で興福寺云々から始まって面食らった。勿論、その先を読み続けてなぜ興福寺から始めなければならないのかわかりましたが)

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2018年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書) 新書 – 2016/10/19

馴染みの無い登場人物が多すぎる為に途中で挫折する可能性高し
2017年6月24日記述

呉座勇一氏による著作。2016年10月25日初版。

1980年(昭和55年)東京都生まれ。
1999年3月 海城高等学校
2003年3月 東京大学文学部国史学科卒業
2008年3月 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学
2011年6月 「日本中世の地域社会における集団統合原理の研究 領主の一揆を中心として」で博士(文学)
2012年4月 東京大学大学院 人文社会系研究科 研究員
2014年4月 東京大学大学院 総合文化研究科 学術研究員
2014年10月 角川財団学芸賞
2015年4月 国際日本文化研究センター 客員准教授
2016年10月 国際日本文化研究センター助教

昨年から異例の売上部数を誇っており、気になった為読んでみた・・
2017年6月23日(金)の読売新聞朝刊の広告には38万部とあった。

しかしである。本書を途中まで読み進みあまりの登場人物の多さに辟易した。
購入された方々も読んできちんと内容を消化しきれているのかどうか疑問だ。
別にマルクスの資本論のような訳のわからないレトリックや修飾語が使われている訳では無い。
本当に知らない人物が多すぎるのだ。
しかも殆ど馴染みの無い人物ばかりだ。
数ページおきでは無く数行おきに出てくる感じだ。
(池田信夫氏もTwitter上で登場人物が多すぎで途中で読み止めたと指摘している)
あと奈良の地名や地理についてある程度把握していないと
土地勘も無い為イメージがわかない部分も多い。
地図が多く載っていれば問題ないが、本書にはそれが無い。

自分自身、大学受験で日本史Bを使ったし歴史は好きだし得意だと思っていただけにまさか歴史の本で途中で読むのを諦めるとは予想も出来ず驚いている。
途中からじっくり読み込むのは止め経覚、尋尊の記述部分のみさっと読んだ。
ただ客観的事実の羅列で本書から何か今の時代に通じる何かを読み取るのは難しいと思う。
*もっと知識があれば本書から多くの事を吸収できるとは思う。
しかしそんな読者が何人いるのやら。

個人的に非常に参考になった部分は下記の内容だ。
尋尊が経覚が死ぬ前に経覚の謝金が興福寺に及ばないように尋尊が経覚の弟子ではない事を証明する文書を集積し理論武装していた。
この危機管理、危機回避能力は凄い。
ビジネスパーソンも是非見習うべき点だ。

突き詰めると井沢元彦氏や磯田道史氏のような一般人レベルに伝える、伝わる記述スキルが
現在の呉座勇一氏には欠けていると言わざる得ない。
結局、難しい専門的な話を、格好つけて難しく書いても一般大衆には伝わらないし、
影響力は持ち得ない。
しかし呉座氏は多くの人に届けたいからこそ新書で世の中に出したのではないか。
学術論文ではないのだから、もっと多くの工夫、編集が本書には求められた。
本書のヒットは残念ながら一過性のもので継続性はないだろう。

ただ本書には巻末に人物索引が付いている。
これは高く評価できる。なぜなら索引をつけることは編集の最後になってしまう為に
非常に面倒で索引が無い専門書が多いのだ。
この索引のない専門書は本では無いということを野口悠紀雄氏は常々指摘している。
本書はその意味で紛れもない専門書である。
*ただし一般人には敷居が高い。

願わくば本書の入門的な情報を網羅したものが必要だろう。
(というかたくさん出てる)
池上彰氏が本書を紹介するとしたらその点は指摘するであろうと思われる。

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2021年12月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

難しかった。

この本は戦乱の中心地の京都ではなく大和国の興福寺の別当の二人、経国、尋尊から見た応仁の乱を記録したものを中心に書かれている。興福寺は守護が置かれず、実質的に興福寺が大和を治めていた。戦乱についてもだが、世間の噂や興福寺の所有する荘園の年貢の徴収など、いろいろと書きつけていたようだ。

人の世むなし(1467)応仁の乱、くらいの知識しかなかった私なので、難しく思えたのかもしれない。
家督相続争いが重なり、そこに所領問題が関係して、戦乱が起こっていったが、犠牲が出ると、それを埋め合わす何かを得ないと戦を止められない、という気持ちがどんどん戦を長引かせてしまった。仲間を引き入れると、さらに埋め合わす何かが必要になって、ますます戦乱が長引く…。そこは現代と同じかもしれない。

また敵の補給路を断つ、というのが戦いに勝つ手段というのが昔も今も変わらないのが面白かった。戦いというのは武力だけではない。

名前も知らない武将が沢山出てきたが、畠山義就に関してはドラマにしてもいいんじゃないか、というくらい傑出した武将だったと思う。畠山氏の家督相続が応仁の乱の一因であることは間違いないと思うし、日野富子じゃなくて、畠山義就を中心にしたドラマのほうが面白いと思うけどなあ。

山名宗全が畠山義就の肩入れを御霊合戦の時にしてしまったのが、山名宗全と細川勝元の決裂の引き金なんて、武士はメンツで生きているんだなあ、とつくづく思う。


あと山名宗全と細川勝元の年齢差が驚きであった。

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2021年09月23日

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