あらすじ
数学しか取り柄がない高校生の健二は、憧れの先輩・夏希に、婚約者のふりをするバイトを依頼される。一緒に向かった先輩の実家は田舎の大家族で!? 新しい家族の絆を描く熱くてやさしい夏の物語。
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Posted by ブクログ
小説でも最後の臨場感が半端ない!
以下、本文より
(大おばあちゃん)は立ち往生する彼らを叱咤し、こう言うに決まっている。落ち着いて、自分にできることをしなさい。
「 家族へ
葬式は身内だけでさっさと終わらせて、あとはいつも通り過ごすこと。財産は何も残ってやしないけど、古くから知り合いの皆さんがきっと力になってくれるだろうから、心配はいらない。これからもみんな、しっかり働いてください。 家族同士、手を離さぬように。もし辛い時や苦しい時があっても、いつもと変わらず、家族みんな揃ってご飯を食べること。一番いけないのはお腹が空いていることと、一人でいることなんだから。私はあんたたちがいたおかげで、大変幸せでした。ありがとう。じゃあね」
Posted by ブクログ
映画に比べて
主に心情面がしっかり描かれている、という感想。
解説大森望氏がおすすめしていたので
岩井恭平さんの他作品が気になる。。
Posted by ブクログ
高校生小磯健二とある一族の熱くてやさしい夏の物語!
映画が大好きで小説も読んでみました。また映画が観たくなった…!
映画では描ききれない細かく丁寧な心理描写がとてもよかったです。事件のきっかけになる健二が問題を解くシーンがきれいで好きです。
作中に何度か出てくる健二が夢中になって問題を解く場面がかっこいい!
カズマが闘うシーンや花札で夏希が頑張るシーンも熱くなりました。
栄おばあちゃんの想いや信念、それに影響を受けた家族や健二の世界中の家族を守ろうとする姿に感動です。