あらすじ
相馬いと。青森の高校に通う16歳。人見知りを直すため、思い切ってはじめたアルバイトは、なんとメイドカフェ。津軽訛りのせいで挨拶も上手に言えず、ドジばかりのいとだったが、シングルマザーの幸子やお調子者の智美ら先輩に鍛えられ、少しずつ前進していく。なのに! メイドカフェに閉店の危機が~~。初々しさ炸裂、誰もが応援したくなる最高にキュートなヒロインの登場です。
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Posted by ブクログ
とても面白かった。
青春だなぁと感じながら、普通に感動しながら読んで、泣けました。
幸子も智美もいいお姉さんで、店長はいいお兄さん?で、オーナーは意外な優しさ。
お客さん達の以外なら登場や、リニューアル時の協力体制など、平和な空間でなにより。
暗い話があまりなく、読後爽やかな気分になりました。
2.3部とあるようなので、次巻以降も楽しみです。
Posted by ブクログ
2022/6/9
これは映画化でしょう。
表紙の絵にもなってるけどビジュアルがすこぶるいいじゃない。
ちっちゃいメイドの魂の津軽三味線。
トドのオーナーまで悪い人ゼロのあったかストーリー。
仲良くなった同級生と何かトラブルがあるのかと邪推しちゃったよ。
すっぱりさっぱりみんないい子でした。
ダメな大人ですいません。
ばあちゃんの津軽弁でひと笑い取れるし、三味線のロック聴きたいやん。
ヴァンヘイレン。
映画化やろ。
Posted by ブクログ
映画化もされているらしい越谷オサムの代表作と言っていい1冊だから間違いないと思っていたら、やっぱり期待を裏切らない王道青春小説。
メイドカフェに三味線、津軽三味線にヴァンヘイレンにビーチボーイス、こんな素材を組み合わせて色物感のない直球の青春小説を書けるのだから、越谷オサムはやっぱスゲーわ。
登場人物にワルいヤツがいないのも良い。好人物ばかりなのに嫌味がないのも良い。
凝った展開や技巧をこらした謎解きみたいなものはないけど、お手軽に読めて元気がもらえるこの本は、活字疲れした時、なんかスッキリしたい時などにぴったり。
越谷オサム読んで元気出していこうぜ!
Posted by ブクログ
青森にある津軽メイド喫茶を中心にした物語。
人見知り高校生いとがメイド喫茶になりたいという理由だけでメイド喫茶で働く。
オーナー逮捕で店がなくなるピンチを堂乗り切るか、父親と将来をめぐっての喧嘩、三味線を勧めてくる祖母との微妙な距離感など思春期高校生が頑張っている。
映画化もされたので機会があれば見に行きたい
#映画化
#越谷オサム
Posted by ブクログ
相馬いと
青森県北津軽郡板柳町に住む高校一年生。地元でも「は?」と聞き返されるほどの濃厚な津軽弁を話す。列車で一時間もかかる青森市のメイドカフェでアルバイトをはじめる。祖母譲りの津軽弁を話す。
工藤優一郎
津軽メイド珈琲店の店長。外ヶ浜町蟹田の出身。東京のカフェで働いていた。オーナーの成田に声をかけられ、「津軽メイド珈琲店」の店長となる。逮捕直前の成田から店を譲らる。
葛西幸子
いとの第一印象は「おっかね」。三十あたりに見えた顔がメイクで二十歳そこそこまで若返る。客の前では年齢を五歳サバ読みして、二十二歳のフリーターとして通している。小学生の娘がいる。幸子が焼くアップルパイは「津軽メイド珈琲店」の看板メニュー。
福士智美
幸子曰く、「青森一のバカ」。店の看板を描いた。本物の二十二歳。フクシサトルのペンネームで月刊青年誌の奨励賞を獲った。漫画家志望。合浦の実家からスクーターで通勤している。いと曰く「心にオヤジば飼っでる」。
成田太郎
「津軽メイド珈琲店」の創業者。「オーナー」と呼ばれている。「トド」と形容されるほどの肥満体。鯵ヶ沢出身。工藤がいとを面接で落とそうとしたが、成田が採用を決めた。いとを「わぁの秘蔵っ子」と呼ぶ。ビーチ・ボーイズの曲を愛聴している。自身の会社の有限会社ナリタエンタープライズでの活動が薬事法違反で検挙される。逮捕前に「津軽メイド珈琲店」の権利を工藤に譲り、店の存続を託す。
対馬美咲
いとのクラスメイト。早苗の親友。いとが早苗に話しかけたことがきっかけで仲良くなる。南津軽郡藤崎町在住。
三上絵里
いとのクラスメイト。早苗の親友。いとが早苗に話しかけたことがきっかけで仲良くなる。南津軽郡藤崎町在住。
伊丸岡早苗
いとのクラスメイト。いとが住む板柳から三駅先の五所川原に住んでいる。いとが意を決して五能線の車内で最初に声を掛けた同級生。いとほどではないが津軽訛りが濃い。
相馬耕一
いとの父。弘前市内にある大学に勤めている。
弘前市内にある国立大学の文学部教授。教え子の学生達を自邸に招いたり、いとの友人達を車で送って行ったりする世話好きな性格。
相馬ハツヱ
いとの祖母。七十七歳。津軽三味線の名手。ヴァン・ヘイレンをこよなく愛している。純粋で古典的な津軽弁の話し手。二十歳で津軽半島西部の小泊から相馬家に嫁いできて以来、半世紀あまりを平野の中のりんご産地で暮らしてきた。
相馬小織
耕一の妻でいとの母親。故人。十一年前、乳癌によりわずか三十二歳で他界した。弘前市で生まれ、弘前育ち。地元の大学に進み、八つ上の研究員と知り合った。その研究員の板柳の家に遊びに行き津軽三味線のうまい婆さんと出会う。その三味線の音に惚れ込み、弟子を取らない主義の婆さんを口説き通いの弟子になる。二十五歳のときにその研究員と結婚して、いとを産んだ。
青木大
店の常連客。いとが倒れざまにバックハンドエルボーを叩きつけた相手。「メイドカフェ廃人」のひとり。つがる銀行新町支店法人営業部部長席付。津軽メイド珈琲店と銀行との交渉の場に現れる。部下の田中と上司の支店長を言いくるめて融資の継続に漕ぎ着ける。
樹里杏
幸子の娘。
山本駿介
店の常連客。「ゴールドのポイントカードを持つメイドカフェ廃人」のひとり。千葉県出身。いとが高校の社会科見学で訪れていた三内丸山遺跡で、自身の教え子達を引率していたところと鉢合わせしてしまう。高校教師。
栗原
店の常連の大学生。
藤沢
店の常連の大学生。
赤平凛
店の常連客。「津軽メイド珈琲店」近くの信販会社に勤めている。
鳴海佳奈子
店の常連客。「津軽メイド珈琲店」近くの信販会社に勤めている。
金田哲也
青森市の貿易会社・春珍堂社長。
田中
津軽メイド珈琲店を担当するつがる銀行の法人営業部。
Posted by ブクログ
友人に紹介されて読んだが、こんなに津軽弁多用して大丈夫か⁉︎というか印象に始まり、三味線がなかなか出てこない事に戸惑いつつも最後で一気に盛り上げてくれた!