あらすじ
「M&Aは総合格闘技」
「M&Aは売りから入れ。買いはマイナスからのスタートだから」
日本のM&Aが本格化した1990年代から2000年代半ばにかけて、主要プレーヤーとしてM&Aをリードしたゴールドマン・サックスの辣腕アドバイザーの著者が、
自らが手がけた多くのM&A案件の内実を初めて明かした稀有のノンフィクション。日本のM&A20年史でもある。
ゴールドマン・サックスのニューヨーク修行時代から、内外の大物経営者との出会い、社内でのカネ・政治・出世競争などの知られざるエピソードを数多く描く。
日産自動車、三菱自動車、ダイムラー・クライスラー、日立製作所、DDI、KDDなど数多くの企業が登場。M&Aアドバイザーからみた日本経営論にもなっている。
著者が手がけた大型案件の代表的なものは以下の通り。
●DDI・IDO・KDD社合併
●ロッシュによる中外製薬買収
●NKK・川崎製鉄経営統合
●GEキャピタルの日本リースのリース事業買収
●ダイムラー・クライスラーの三菱自動車への資本参加
●日立製作所によるIBMのHDD事業買収
●三菱商事のローソンへの資本参加など。
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Posted by ブクログ
かつて講義の最中にさらっとつぶやいたエピソードの数々が1冊の本となった印象。その頃に出版された「日本のM&A 理論と事例研究」(日経BP社)より遥かに面白い(笑)。
Posted by ブクログ
・事例豊富。
・明日から自己啓発を新たに頑張る(英語、不動産関係)
【備忘】
・会社は自分の味方ではない。敵とまでは言えないが、少なくとも黙っていても会社が自分のために何かを施してくれるというものでは絶対にない。会社で自分の思いを通すには、会社と個人は常に対等の関係になければいけない。さらに対等な上で日々勝負をし、これにある程度勝たなければ、自分の思いを遂げることは出来ない。
・自分の人生は自分でリスクを取って切り開く。
・特に人生の後半の時期に、少なくとも自分の居場所は自分で決められるような立場にいたい。
・全く自分の意思とは無関係に、組織の側に自分の居場所を一方的に決められることは避けたい。