あらすじ
Googleが知ってる“あなた”は誰?
検索履歴やスマホの位置情報から自動的に生成され、
刻々と変貌しながらデジタル空間をさまよう「データの幽霊」
(=デジタル・アイデンティティー)の正体に迫る!
アルゴリズム解析を前にすると、「私たちが何者なのか?」という問いは、「コンピューターは私たちを何者だと言っているか?」という問いに等しくなる。アルゴリズムによって「セレブリティー」とされたり「信用できない」とされたりするのと同じように、生身の個人としての自分を無視された私たちは、自らの生をコントロールできなくなる……。[序章より]
……著者は述べる。「私たちは、私たちの実在がもっぱらデータである世界に生きているわけではなく、私たちの実在がデータによって拡張される世界に生きている。つまり、私たちはすでにデータでできている。…テクノロジー派未来主義者の言うシンギュラリティーは決して訪れない。なぜなら、すでにここにあるからだ。」
肉体の死を超えて、自我や意識がサイバー空間の中で「生き続ける」というファンタジーは、すでにデータとなって漂流している私たち自身の迷妄である。ひとつだけ確かなことは、私たちが実在の死を迎えても、私たちの個人データはサイバー空間を漂い続けるということだ。[武邑光裕氏・解説より]
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Posted by ブクログ
アルゴリズムが私を決める
ジョンチェニー 日経BP社
巨大企業となったGoogleはネット参加の全ての個人の情報を
アルゴリズムで処理した上で個人や常識を無視した決定的なデーター上の人格を
あるいはデーター上のアイデンティティーを有無を言わせずにはじき出す
性癖から性別や年齢すら社会通念を無視した決定打として
数に物を言わせて押し付ける
まさに理不尽な暴力行為と言えるものだがお構いなしに正解として
問答無用がまかり通り常識となり欠席裁判がこの世の答えとなる
即物的な次元で考えればYESとNOの積み重ねが無限大に近づくほど
統計的に正確さを増すと言えるのだろうが
ネットで日々配信される情報を駆使してすら一般的に男で通用している人間を
女として決定的な判断をされかねないし
ある日突然にデーター上のテロリストに祭り上げられて狙撃されるかも知れないのだ
まさに神の一言のような話である
大容量のデーターを抑えたものが神として振る舞うことになるのだ
すでにGoogleとかyahoo とかfacebookなどが影の支配者として君臨しているのである
数の論理が覆るまではこの状態が続くのだろう
私とは誰なのかを決めるのはアルゴリズムなのであり
それを管理する組織なのである
アラジンのランプがアルゴリズムであり
そのご主人様がアルゴリズムを撫でて魔神を操るのである