あらすじ
■「このまんががすごい!2019」オンナ編第1位を獲得!■はじめてのマンガ制作に挑むうららと、それを見守る雪。一冊のBLをきっかけに始まった関係は、歳の差ゆえに理解できないものも飛び越える。
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「年の差50歳以上の友情のきっかけは…BL!?」
自宅で書道教室を開く75歳の雪さんと、書店でアルバイトしている高校生のうらら。何の気なしに手に取ったBLマンガにハマり、続きを注文する雪さんと知り合い、同じBL好きとしてざわつきながらもゴリゴリ布教できないうらら。でも、なかなかくっつかない作中のふたりにヤキモキして「続き!はよ!」って思う気持ちに年齢は関係ありません。何かに夢中になる気持ちが、平穏な日々を送っていた雪さんと、誰かと好きなものの話をするのが苦手なうららを、少しずつ近づけていきます。
雪さんの朗らかさに癒され、うららの不器用さをいとおしむうちに、いつの間にか読者の自分が元気になっている不思議な作品です。
あと、出てくる食べ物がどれもとても美味しそうです♪
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
予備校をサボって漫画を描いているうららの「やるべきことをやってる感じがする」という言葉がとても腑に落ちた。私も文章を書いているとき、とても心が落ち着くので。
本当に、うららはメタモルフォーゼしてるなあ……変身とは今までの姿を脱ぎ捨てることだし、とても怖いけど、その先になにが待っているんだろうという淡い希望も見える。
Posted by ブクログ
うららが即売会向けの本を書き上げ、即売会が始まる、まで。買う側から売る側への変化。熱を帯びていく感覚。
雪さんの友人たち。うららは友人たちにも自慢したい存在。
(これを仕上げて、印刷して、人に売る? 市野井さんと一緒に?)「…正気か?」あとから振り返って気が狂ってたとしか思えないこと、あるなぁ、あるよ。
前巻で「工場を閉める」と言っていたのは印刷工場の人。「でも、綺麗ですよ、オフセット印刷」うららの戸惑いも理解しつつ、雪さんの気持ちも汲んで、そっと背中を押す言葉。
予備校をサボって漫画を描くことは「楽しくはないけど、やるべきことをやっている感じがする」。提出し終わると「楽しかった」と言える。創作の苦しみ、楽しみ。
ホームベーカリーを早速導入しているのにちょっと笑っちゃった。
「明日になったら」「明日になったら」それぞれの明日の準備、それぞれの昂揚。
「値段をもう少し大きく書いてみたら?」という提案への「そうですよね」うららの売る側、創る側の覚悟のような。
コメダ先生の「即売会に来たさがすごい」という気持ちもわかる。即売会は独特の熱気を感じる。でもこれ、「今どのように創作に向き合っているか」によっても自分への作用が変わると思う。「やってやるぞ!」という気分になることもあれば、「やっぱダメだ」と気分が落ちることもある。まあでも、後者になりそうな状態なら自分でもわかるか。
Posted by ブクログ
コミティア参加まで
1巻ほどの衝撃が薄れたせいもあり、この二人がつるむ違和感がなくなりつつある。
もう少し周囲から不思議な目で見られてもいいのになあ。
Posted by ブクログ
即売会に勢いで申し込んでしまうのも、
申し込んだ後に正気か?ってなるのわかるし
あとから疲れちゃうのもかる。
好きとか恥ずかしい、疲れると感じる気持ちも共感した。
スマホで割と描けると思うけど。
周りにもスマホとペンを駆使して描いている人いるし。
アナログだと親に隠れて描くの大変そうだと思う。
バレたら母親は兎も角父親には怒られそうだ。
命令で予備校に行かされるの嫌だ。
娘の為を思ってくれているのかもしれないが
いつも一緒には居ない父親にそういうものだと思って指示されるのが不快に感じる。
即売会のことをわかってないなりに備品用意しようとする雪さん。
お習字の先生なのだし、題字とかだけでも良いから
雪さんもかいたらいいのにと思う。
年の離れた友人と一緒にいる時、
うららちゃんは同世代のこと遊ばないのかなと
自分なんかといて大丈夫かなと心配になる気持ちわかるなぁ。
雪さん、備品だけでなく印刷屋さんの手配までしてくれるとは。
ご主人がちゃんと「無理することないよ、舞い上がってるから」と言ってくれるのも良いし、
「でも綺麗ですよ、オフセット印刷」
っていう言葉がすっと入ってくる感じで良かった。
協力してガラスの棚で透かしながら原稿を描いているところも微笑ましい。
ご両親からしたら悪者かしら、と雪さんが言うところもよくわかるし、
一度に二つのこと出来ないし、
漫画描くの楽しくない 1日3回正気を疑う
でも、やるべきことをやってる感じがする
といううららちゃんの言葉が良かった。
予備校に通いながら、一日居1ページ描ければ良いなんて無謀な計画に思えたのに
原稿が間に合ったのとても偉い。
最後に楽しかったって言えているところもほっとした。
Posted by ブクログ
31〜40話
うららさんが市野井さんを即売会(売る方)に誘って、市野井さんがわくわくしたりうららさんがひりひりしたりばくばくしたりが、とてもいい。
あと食べ物が美味しそう。てんぷらとかさくらもちとか豆餅とか阿闍梨餅とか。