あらすじ
相手を気づかうからこそ、優しさに悩むこともある。そのひとことが背中を押してくれることもある。年の差58歳のBLともだちは、少しずつ変わりはじめる。
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「年の差50歳以上の友情のきっかけは…BL!?」
自宅で書道教室を開く75歳の雪さんと、書店でアルバイトしている高校生のうらら。何の気なしに手に取ったBLマンガにハマり、続きを注文する雪さんと知り合い、同じBL好きとしてざわつきながらもゴリゴリ布教できないうらら。でも、なかなかくっつかない作中のふたりにヤキモキして「続き!はよ!」って思う気持ちに年齢は関係ありません。何かに夢中になる気持ちが、平穏な日々を送っていた雪さんと、誰かと好きなものの話をするのが苦手なうららを、少しずつ近づけていきます。
雪さんの朗らかさに癒され、うららの不器用さをいとおしむうちに、いつの間にか読者の自分が元気になっている不思議な作品です。
あと、出てくる食べ物がどれもとても美味しそうです♪
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
第21話
第22話
第23話
第24話
第25話
第26話
第27話
第28話
第29話
第30話
第
22話の、うららがお母さんに
何歳かになったら「やってもいいよ」ってなる時が来るのかと思ってたけど
別にいつでも
今やってもいいんだなーと・・・
って台詞がとても好きだなぁと思いました。
大人と言われる年齢になると何かをはじめるのはやっぱり難しくて、でもやりたいことがあるってのはいいことなんだなーと、第21話の市野井さんのわくわくの気分も、遠くの本屋に欲しい雑誌を買いに行ってそれを読む楽しみがあるというのも、ただの生活が、これからする楽しいことで満たされる。幸せを感じておくれるってすごい幸せなことなんだなーと。うららさんのように漫画を描くことはないだろうけど、うららさんや市野井さんと近い人種なので、読んでいて、とっても同調してしまうところが毎話あります。
また次の巻を楽しみにまっているのは、うららさんや市野井さんと同じだな。
Posted by ブクログ
読んでいて、年齢、社会階級などの違いがいい方向へ作用する可能性に期待してしまう。
「また今度があるじゃない」という言葉の切なさ。雪さんの体力的な面でうららが気づかうこともわかるし、年齢的な面での「『今度』がちゃんと来るよね……?」と考えてしまうこともしてしまう。
花江さんの夫もいい人そうだ。「ユキさんはタフだよ」
雪さんの夫には工場の経営者のような信頼のおける友人がいたようだけど、雪さんにはそういった友人がいなかったんだろうか。「今じゃ嘘みたいだけど」という言葉には、うららをそういった友人だと思っていると受け取れるような含みがある。「女二人で盛り上がれる」。
『今日には今日のため 明日には明日のため 灯りがともる』このシーン好きだ。
「テレビの影響で断捨離に目覚めた」というようなことを言っているけど、花江の言葉の影響を考えずにはいられない。
ボウリングのタイミングで、うららは雪さんの
申込フォームのUIに入力していくコマと、うららと雪さんのやりとりをクロスオーバーさせるこの巻のラストは素晴らしかった。
Special Thanksに「書楽 阿佐ヶ谷店」とあった。阿佐ヶ谷在住時代に私の文化的な面を支えてくれた本屋だ。
Posted by ブクログ
再読中
わりとしっかり、うららさんの高校生としての青春マンガをやっている。「将来」の見えなさ、信じられなさに漠然と悩む17歳の生を、対照的な「将来」観を持たざるを得ないお婆さんの存在によって浮かび上がらせている。
雪さんからお皿を貰った重みを恐れるボウリングのシーンがすばらしい。アイスとの対比
うららさんのところの母娘関係も、雪さんのところの母娘関係も、いい。母からしたらいい子だよなぁうららさん。海外で結婚した雪さんの娘さんも、めちゃくちゃ母親想いだ。
夫と近所の町工場の男性とのあいだで借金のやり取りがあったことに、内心「けっ」と思っていたと雪さんが回顧するところ、むずかしい。
“ユキさんはタフだよ 疲れた時に休む力がある”
Posted by ブクログ
話の続きが気になって、近所の本屋さんに在庫がなかったのを面倒だなぁと思いつつも電車に乗って
遠くの本屋さんまで行く雪さん、共感するしとても可愛い。
うららちゃんのお母さんも良い感じにさらっとしていて
娘を信頼している様子で好きだ。
お父さんは悪い人ではないのだろうけれど、見ていてすごくもやもやする。
確かに冬コミに連れて行くのは、実態を知っていれば知っているほど躊躇するだろうな。
一人で抱え込まないで、全部話してそれでも来てみる?って訊いたら良いのになと思う。
娘さんの旦那さんが、雪さんのことを
疲れた時に休む力があるからタフと表現しているのがなんだか良かった。
この人は生きてるんだっけと言うのがいかにもこの年代の人の独り言だ。
そんな終活を進めている雪さんからお皿をもらって、
1人の人の歴史が無言でうず高く積み上がり、その一片をもらってしまったことが怖い
と感じるうららちゃんの気持ちも分かる。
感受性の強い子だなとも思う。
雪さんあっさりしてるけれど前向きなところが良いし、
コミケも「出る!」ってなっていて好きだ。